用具・用品

2017年10月 8日 (日)

Leica MZ16 修理

今年2月に2003年から愛用してきたLeica MZ16という実体顕微鏡が壊れた.
 
変倍ズームのダイヤルが空回りしてしまい倍率変更が全く出来なくなったのである.
 
浜野顕微鏡店経由で色々と調べてもらったが,メーカーでは海外を含めて部品がなく修理出来ないとのことであった.
 
旧モデルの部品切れは,Nikon等の国内の顕微鏡では良く聞く話であるが,残念である.
 
単純なギヤの破損なので,ギヤの再作成という話になったが,意外と特殊な作りのギヤでコスト的に断念となった.
 
修理を断念して戻ってきた顕微鏡を分解してみると,樹脂製のギヤが見事に割れている.
 
P4280025ms
 
各部を計測して図面を起こしてみたが,非常にタイトな設計をしている.
 
機械加工で作成可能な別形状のかさ歯車を考えてみたが,ズーム時にレンズユニットやスプリング等の可動部に当ってしまい,オリジナルの形状が苦肉の策であることが良くわかった.
 
結局,色々なHPを参考にしてシリコンで型取りをして,歯車だけを樹脂成形した.
 
型取り・樹脂成形ともに歯が細かいため気泡に泣かされ,何10個も作る羽目になった.
 Pa080109s_3
 
上の写真は,仮止めしたオリジナルのギヤと,樹脂成形したギヤである.
(顕微鏡に組み込んだ状態での写真が見つからないので,気泡が多いため避けておいたギヤである.)
 
成型したギヤを温めて金属スリープへ圧入したが,半日で緩んでしまった.
 
何個かチャレンジしたが,流動性が高い樹脂では無理なようで,結局接着して様子を見ることとなった.
 
ズームダイヤルのテンション調整が上手く出来ていないことや歯車の耐久性等不満が残るが,取り敢えず使用可能となった.
 
LEICA MZ16 stereo microscope gear repair

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2008年3月28日 (金)

標本箱再び値上げ

2006年にも,足柄工芸の標本箱の値上げについて書いたが,今年2月から再び値上げしていることが判明した.

30000円/10箱であった桐箱(大)が、37000円/10箱と7000円程値上がりしていた.

7000円とは言っても,2006年の値段から見るとトータル6割も値上げされている.

10年ぐらい前に,足柄工芸から頂いたカラー刷りのカタログでは,桐箱(大)が2200円となっているので,ここ数年の価格の旧上昇は異常である.

昨年末には,藤本製作所が店を閉めており,今後の動向に注意が必要と思える.

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2007年5月17日 (木)

黄色粘着トラップ

昆虫調査用のトラップのひとつに、黄色粘着板がある。

簡単に言えば、黄色いゴキブリホイホイである。

通常の捕殺用粘着板では、貼付いた虫を外すのに薬品が必要であるが、粘着力を弱めに作ると、意外と簡単に外すことが出来る。(粘着力の調整に試行錯誤が必要)

粘着板として、ダンプラという養生用のシートを利用している。

レモンイエローとイエローを購入してみたが、微妙な色合いながらハナアブ等の誘引力に意外と差が出た。

Yellotrap

隣り合った場所に置いておいたのだが、下側のレモンイエローと倍以上の差がついているのが判ると思う。

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ティッシュペーパー

ハナアブ採集で、必需品にティッシュペーパーがある。

毒ビンの中に、水分を吸収させたりするために、ティッシュペーパーを入れるが、意外なことにメーカーによって向き不向きがある。

通常、短冊状に細くちぎって入れるのだが、メーカーによっては細く千切ろうとしても出来ない。 破れ難いように、ティッシュ1枚1枚の繊維方向が互い違いにしてあるようです。

愛用しているのは、スコッティやクリネックスである。

Klennex Scottie

採集品を保管する小さなタッパーにも、ティッシュをしいて置かないと、体から出た水分で翅や毛が濡れてしまう。

この場合も、タッパーに合った大きさに、手で千切っている。

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2007年5月11日 (金)

採集道具

ハナアブ採集の道具について。

ネット

大きいほど良いように思うが、かなり早く振らなくてはならないので、45~50cmが良い。
現在45cmの磯玉網の4ツ折枠を使用中。(ネットはナイロン製50cm)

スプリング枠は、高速で振った場合や木本の花をすくった際に、ネットが後方に逃げてハナアブが入らない場合が多い。

高速ですくうので、メッシュネットも良さそうである。しかし、市販品では網目が粗すぎるため微小なハナアブが損傷し易いのと、透かして中の虫が見づらかったので、1時間で見限った。

カーボンロッド

長いほど有利なので、ダイワ製の7mの磯ダモの柄を使用している。

Hspritm_1

販売終了のため、あと何年部品が入手できるか不安である。

現在10mの竿が、昆虫用品として販売されているが、どの程度強度があるか不明。
恐らく、全体を伸ばした場合、重過ぎて高速で振るにはかなり体力が必要と思われる。

磯ダモの柄は、1万円以下で販売されている製品は、軟らかいので使い難い。
風切りの悪いナイロンネットを高速で振り回すには、極力全体がしならない柄が有利となる。

また、木本の花に飛来しているハナアブを採る際等に、折れる場合があるので、常にスペアパーツや予備の柄を常備している。
しかし、車から遠く離れる際は、ザックの中にアルミ製の短い竿を持つぐらいしか出来ない。

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