韓国のツリアブ論文
先月,韓国のツリアブの論文が出ていた.
先月,韓国のツリアブの論文が出ていた.
先週,大阪市立自然史博物館で双翅目談話会第13回総会が開かれた.
今回も,例年通り30人近い会員が参加し大変盛り上がった.
北海道から参加したウミ○○さんが最遠方だったが,夜行バスで片道10時間かけて移動する私の方が移動時間としてはNo.1である;^_^)
秋には,関東で同定会が開かれる予定である.
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先日,一通の別刷りが届いた.
昨年亡くなった,神奈川の脇氏が採集したミギワバエの1種で,Eremomusca wakiiの原記載である.
Revison of the Shore-fly Genus Eremomusca Mathis (Diptera, Ephydridae) with description on a new species from Japan. Proc. Ent. Soc. Wash. 110(1):67-78
Eremomusca属は,イスラエルと日本に各1種しか分布しないという,変わった分布をしている.
日本では,原産地の神奈川と,静岡桶川,千葉県一宮に分布している.おそらく,丹念に探せば茨城などでも見つかるのではないかと思われる.
脇氏は,徹底的に採集し,その大半をきれいに標本にするという,極めて几帳面な性格であった.
徹底的な採集というと,きれいな昆虫であれば反発されるかもしれないが,真っ黒で誰も見向きのしない
したがって,小型の双翅目であるミギワバエ科も,丁寧に翅を揃えて台紙張り標本としていたのを何度も見ている.当然,今回の新種(体長1.3-1.95mm)も,きれいに整理されているものと予想はしていた.
それでも,今回のParatype(副模式標本)が218♂232♀という数には驚かされた.(数えたほうも,よく数えたものだ(^_^;)
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URLメモ
北海道の虫えい(虫こぶ)図鑑
http://www.galls.coo.net/index2.html
実は,ハナアブ科の幼虫がゴール(虫えい)の中から見つかる場合が時折ある.
ヨーロッパなどでは,アブラムシ食いのハナアブの幼虫が,アブラムシのコロニーであるゴールの中に長期間留まることが知られている.
穿孔する能力を持たないので,半閉鎖的なコロニーにしか入れないが,ゴール以外では滅多に幼虫が見つからない種類もあるようである.
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現在の使用している実体顕微鏡は,3代目になる.
虫を集め始めた当初は,ルーペで調べていた.
もう少し拡大出来ないかと,小学生時代の顕微鏡を引っ張り出してきて,ステージを外して覗くと,ルーペよりは細かい場所が見えたのを覚えている.
就職してすぐに,オリンパスのVMZ-4?(ズームx1-4, 接眼レンズ x10, x20)+落斜照明を購入したと思う;^_^)
長らく活躍してもらったが,急に見えが悪くなり,会社に出入りしている理化学機器屋に調べてもらったところ,ズーム部のレンズのバルサムが剥離していた.
業者の話では,VMZは結構な確立でバルサムの剥離が起こっていたそうである.
顕微鏡の価格に比べると,修理代がかなり割高となるため修理を見送った.
2台目は,NikonのSMZ-Uという機種であり,初めてハロゲンランプのリング照明を購入した.
前回の落斜照明で頻繁に玉が切れたので,予備のハロゲンランプも同時に購入したが,無用の長物だった.
このときは,オリンパスとニコンのショールームでデモをお願いしたが,オリンパスの対応が悪かった印象が残っている.
この顕微鏡には大分活躍してもらった.しかし,ハナアブを詳しく調べるようになって描画装置がほしくなった時に,製造中止で入手出来なかったため,下取りに出した.
書籍などでは,顕微鏡は一生物と書かれているものが多いが,現在では型式が変わるとマウントなどが合わなくなるようで,消耗品となっている.
描画装置を探した折に,初めて浜野顕微鏡という専門店を知り,中古品を探してもらった.しかし,1年しても見つからなかったので,痺れを切らして,別の顕微鏡を購入することにした.
浜野顕微鏡と相談して,一番長く使えそうなLeicaの実体顕微鏡を思い切って購入したのが,現在の実体顕微鏡です.
その後,小型種の交尾器を詳細に調べるために,浜野顕微鏡で中古の光学顕微鏡と描画装置を購入した.
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年始早々,葬式が2件も続き,バタバタしている間に,1月も半ばとなってしまいました.
今年も,つまらない戯言を綴っていきたいと思います.
今年もよろしくお願い致します.
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今年も,残すところあと3時間になりました.
今年は,例年以上に様々な方に標本を提供して頂くことが出来,色々と勉強になりました.ありがとうございました.
日本産のハナアブ科は,まだまだ未解決の問題が山積ですが,来年も2-3属は検索が出来るように整理したいと思います.
また,北大農学部の工事のため,秋に予定していた松村松年の標本調査ができなかったのですが,来年の秋には再び調査に赴きタイプ標本等の評価を進めたいと思います.
では皆様,今年はほんとうにありがとうございました.
良いお年をお迎えください.
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先日,部屋の片隅に一瞬見かけない虫を見かけ,ドキリとしました.
初めて見る虫だったのですが,イシノミを白くしたような感じだったので,どうもシミだったようです..(図鑑でしか見たことがありません;^_^)
今年は,色々なところから標本を送ってもらったり,古書等も何冊も買ったので,それらに付いてきたか,途中で梱包に紛れて来たのかも知れません.
早急に,バルサンでも炊かないと・・・・・・
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URLのメモ
Entries in Lonchaeidae of the World (クロツヤバエ科のHP)
http://www.mallochsociety.org.uk/display/ShowJournal?moduleId=1013283&categoryId=88784
Key to the European genera
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仕事の合間に,メバエ科の文献を幾つか読んでみた.
実は,先日調べたThecophora属という小型のメバエが,Zimina(2000,1999)等の検索と,Stuke(2006)の検索で全く別のグループなってしまって悩んでいた.
Stuke(2006)は,検索表だけ英文で書かれていたが,本文がドイツ語のため,全く読めない.何とか,辞書を頼りに調べてみたが,やはり想像通りタイプ標本が問題となっているようだ.
Thecophora属各種のタイプ標本は,1800年前後に記載された標本であるので,破損したり失われていたので,著者が色々と調べたところ,従来とは逆の説となったようだ.(ドイツ語のため自信が無い・・・・・)
しかしながら,Noetype等の指定は書かれておらず,今後この説が受け入れられるかどうか,疑問が残る.
分類では,このようなことがたまにあるので,ローカルな種名リスト等でも,参考にした文献を全て書いておくことは重要である.さらに,後々問題になりそうな点については,簡単に書いておくべきである.
今まで,20位の旧北区のメバエ科の文献に目を通したが,今のところ直接松村のタイプ標本を調べたのはPhysocephala jezoensisやArchiconops nigricans(Conops nigricans)だけのようである.
Ouchiも日本産の多数のメバエを記載しているが,このタイプ標本についても殆ど検討されていないようだ.
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