双翅目

2008年3月24日 (月)

双翅目談話会総会

先週,大阪市立自然史博物館で双翅目談話会第13回総会が開かれた.

今回も,例年通り30人近い会員が参加し大変盛り上がった.

北海道から参加したウミ○○さんが最遠方だったが,夜行バスで片道10時間かけて移動する私の方が移動時間としてはNo.1である;^_^)

秋には,関東で同定会が開かれる予定である.

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2008年2月29日 (金)

新種のミギワバエ

先日,一通の別刷りが届いた.

昨年亡くなった,神奈川の脇氏が採集したミギワバエの1種で,Eremomusca wakiiの原記載である.

Revison of the Shore-fly Genus Eremomusca Mathis (Diptera, Ephydridae) with description on a new species from Japan. Proc. Ent. Soc. Wash. 110(1):67-78

Eremomusca属は,イスラエルと日本に各1種しか分布しないという,変わった分布をしている.

日本では,原産地の神奈川と,静岡桶川,千葉県一宮に分布している.おそらく,丹念に探せば茨城などでも見つかるのではないかと思われる.

脇氏は,徹底的に採集し,その大半をきれいに標本にするという,極めて几帳面な性格であった.

徹底的な採集というと,きれいな昆虫であれば反発されるかもしれないが,真っ黒で誰も見向きのしない

したがって,小型の双翅目であるミギワバエ科も,丁寧に翅を揃えて台紙張り標本としていたのを何度も見ている.当然,今回の新種(体長1.3-1.95mm)も,きれいに整理されているものと予想はしていた.

それでも,今回のParatype(副模式標本)が218♂232♀という数には驚かされた.(数えたほうも,よく数えたものだ(^_^;)

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2008年2月14日 (木)

虫こぶのHP

URLメモ

北海道の虫えい(虫こぶ)図鑑

http://www.galls.coo.net/index2.html

実は,ハナアブ科の幼虫がゴール(虫えい)の中から見つかる場合が時折ある.

ヨーロッパなどでは,アブラムシ食いのハナアブの幼虫が,アブラムシのコロニーであるゴールの中に長期間留まることが知られている.

穿孔する能力を持たないので,半閉鎖的なコロニーにしか入れないが,ゴール以外では滅多に幼虫が見つからない種類もあるようである.

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2008年1月18日 (金)

顕微鏡遍歴

現在の使用している実体顕微鏡は,3代目になる.

虫を集め始めた当初は,ルーペで調べていた.

もう少し拡大出来ないかと,小学生時代の顕微鏡を引っ張り出してきて,ステージを外して覗くと,ルーペよりは細かい場所が見えたのを覚えている.

就職してすぐに,オリンパスのVMZ-4?(ズームx1-4, 接眼レンズ x10, x20)+落斜照明を購入したと思う;^_^)

長らく活躍してもらったが,急に見えが悪くなり,会社に出入りしている理化学機器屋に調べてもらったところ,ズーム部のレンズのバルサムが剥離していた.

業者の話では,VMZは結構な確立でバルサムの剥離が起こっていたそうである.

顕微鏡の価格に比べると,修理代がかなり割高となるため修理を見送った.

2台目は,NikonのSMZ-Uという機種であり,初めてハロゲンランプのリング照明を購入した.

前回の落斜照明で頻繁に玉が切れたので,予備のハロゲンランプも同時に購入したが,無用の長物だった.

このときは,オリンパスとニコンのショールームでデモをお願いしたが,オリンパスの対応が悪かった印象が残っている.

この顕微鏡には大分活躍してもらった.しかし,ハナアブを詳しく調べるようになって描画装置がほしくなった時に,製造中止で入手出来なかったため,下取りに出した.

書籍などでは,顕微鏡は一生物と書かれているものが多いが,現在では型式が変わるとマウントなどが合わなくなるようで,消耗品となっている.

描画装置を探した折に,初めて浜野顕微鏡という専門店を知り,中古品を探してもらった.しかし,1年しても見つからなかったので,痺れを切らして,別の顕微鏡を購入することにした.

浜野顕微鏡と相談して,一番長く使えそうなLeicaの実体顕微鏡を思い切って購入したのが,現在の実体顕微鏡です.

その後,小型種の交尾器を詳細に調べるために,浜野顕微鏡で中古の光学顕微鏡と描画装置を購入した.

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2008年1月15日 (火)

遅ればせながら,今年もよろしくお願い致します.

 年始早々,葬式が2件も続き,バタバタしている間に,1月も半ばとなってしまいました.

 今年も,つまらない戯言を綴っていきたいと思います.

 

 今年もよろしくお願い致します.

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2007年12月31日 (月)

ゆく年くる年

今年も,残すところあと3時間になりました.

 今年は,例年以上に様々な方に標本を提供して頂くことが出来,色々と勉強になりました.ありがとうございました.

 日本産のハナアブ科は,まだまだ未解決の問題が山積ですが,来年も2-3属は検索が出来るように整理したいと思います.

 また,北大農学部の工事のため,秋に予定していた松村松年の標本調査ができなかったのですが,来年の秋には再び調査に赴きタイプ標本等の評価を進めたいと思います.

では皆様,今年はほんとうにありがとうございました.

良いお年をお迎えください.

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2007年12月18日 (火)

シミ発見

先日,部屋の片隅に一瞬見かけない虫を見かけ,ドキリとしました.

初めて見る虫だったのですが,イシノミを白くしたような感じだったので,どうもシミだったようです..(図鑑でしか見たことがありません;^_^)

今年は,色々なところから標本を送ってもらったり,古書等も何冊も買ったので,それらに付いてきたか,途中で梱包に紛れて来たのかも知れません.

早急に,バルサンでも炊かないと・・・・・・

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2007年11月15日 (木)

クロツヤバエ科のHP

URLのメモ

Entries in Lonchaeidae of the World (クロツヤバエ科のHP)

http://www.mallochsociety.org.uk/display/ShowJournal?moduleId=1013283&categoryId=88784

Key to the European genera

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2007年10月 4日 (木)

メバエ科 その2

仕事の合間に,メバエ科の文献を幾つか読んでみた.

実は,先日調べたThecophora属という小型のメバエが,Zimina(2000,1999)等の検索と,Stuke(2006)の検索で全く別のグループなってしまって悩んでいた.

Stuke(2006)は,検索表だけ英文で書かれていたが,本文がドイツ語のため,全く読めない.何とか,辞書を頼りに調べてみたが,やはり想像通りタイプ標本が問題となっているようだ.

Thecophora属各種のタイプ標本は,1800年前後に記載された標本であるので,破損したり失われていたので,著者が色々と調べたところ,従来とは逆の説となったようだ.(ドイツ語のため自信が無い・・・・・)
しかしながら,Noetype等の指定は書かれておらず,今後この説が受け入れられるかどうか,疑問が残る.

分類では,このようなことがたまにあるので,ローカルな種名リスト等でも,参考にした文献を全て書いておくことは重要である.さらに,後々問題になりそうな点については,簡単に書いておくべきである.

今まで,20位の旧北区のメバエ科の文献に目を通したが,今のところ直接松村のタイプ標本を調べたのはPhysocephala jezoensisやArchiconops nigricans(Conops nigricans)だけのようである.

Ouchiも日本産の多数のメバエを記載しているが,このタイプ標本についても殆ど検討されていないようだ.

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2007年10月 2日 (火)

顕微鏡の進化と分類

昆虫を調べていて時折困るのが,毛や微毛の有無である.

外見が似ている種類を調べる場合,特定の場所の毛の有無でグループが分かれたり,種類が異なったりする.双翅目の場合は,微毛とか微粉と呼ばれる非常に細かい毛が区別点となったりもする.

透過式顕微鏡は,40年ぐらい前の透過式顕微鏡と比べても,通常の明視野観察等では殆ど進化していない.

しかし,立体物を観察する実体顕微鏡は,実用的な観察倍率がかなり高くなっている.
昔の顕微鏡も,接眼レンズや補助対物レンズを組み合わせれば,けっこう倍率は上がったが,明るさや観察距離・収差の問題であまり実用的でなかった.

最近の実体顕微鏡では,標準の1倍対物レンズを使用しても,80~100倍程度まで観察出来る顕微鏡が多くなっており,昔は見づらかった毛などが見易くなっていると思える.
また,アポクロマートなどを使用している高級機では,ハロゲン照明の普及などもあって,150~200倍でも十分明るく広視野で観察出来ようになっている.

したがって,逆に40倍程度におさえて,見えるかどうか判断するようにしているが,比較標本がないと手に負えない分類群もある.

最近書かれた論文でも,執筆者が古い顕微鏡を愛用している場合もあり,記述されている内容と実際に見た感覚が合わないこともある.

余談であるが,優秀な若手分類学者のサイトで「垂直視」が出来る国産顕微鏡の話題が出ていたが,筆者の会社では20年位前からWild社の垂直視が可能な実体顕微鏡を使用していた.やはり,古参のメーカーはPRが下手である.

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2007年9月30日 (日)

ロシアの植物名

 ロシア語の文献を読んでいて困るのが,植物の学名が書かれていない場合です.

 色々調べたところ,「リャビンカ-カリンカの庭」というHPを見つけ重宝しています.

 http://ryabinkalin.tsukaeru.jp/index.htm

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2007年9月29日 (土)

PDF文献

これも,ここにメモしておきます.

Sabrosky et al. 1999. Family-group names in Diptera and Bibliography

http://www.sel.barc.usda.gov/Diptera/people/FCT_pdf/FGNAMES.pdf

こんな感じで,色々な文献がダウンロード出来ると楽なのですが・・・

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2007年9月25日 (火)

メバエ科 Conopidae

 「はなあぶ」の原稿で,うんざりするほどオビヒラタアブを調べましたので,ここ数日は気分転換にメバエをいじってます.

 ハナアブ同様に花に集まるので,ついでに採っていましたが,意外と標本は少なかったです.

 前田(2006)によると,日本には31種が分布していると記されています.しかしながら,Maeta & Macfarlane(1993)のリストと比べますと,Sics属など幾つか種名が変更になっており,1993年の分布表と見比べてみましたが,種の分類自体が変わっているようです.

 松村松年が幾つか記載していますが,タイプ標本の検討結果は殆ど報告されていません. 

 幾つか文献が出ていますが,日本に関係する文献は少なく,まだまだ部外者には良く判らないグループです.

 結構かっこいい種類もありますので,日本産の検索を書いてもらいたいものです.

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2007年4月25日 (水)

標本作成

 時折,ハナアブを集めてみようかという人からの相談が時々ありますが,一番のネックが標本作成のようです.

 やはり,甲虫等を集めている人はタトウに並べたがるようで,貼り付ければ良い標本になると考えているようです.

 ここで注意したいのは,貼り付け標本の場合は,側面に貼り付けるのが正しい方法となります.同定に胸部腹面を見る場合が多々あるからです.

 したがって,甲虫等のような腹面の一部を貼り付けたり,台紙に全体を張る方法では,同定出来ない場合が多々あります.また,熱湯などで台紙から剥がした場合,双翅目の場合は翅がクシャクシャになってしまいますし,体毛がボンドから剥がれずに脱落した場合,同定が不能となります.

 また,タトウで乾燥させた場合,剛毛等の脱落も心配です.他の昆虫と異なり,ハエ類の場合は剛毛列式という,胸部などの剛毛が何本の組み合わせになるかで検索したりします.当然,種の詳細な解説にも剛毛列が記されます.

例 ac 4+3 ; dc 3+4 ; ia 0+3 prs 1 ; h 3 : ph 2 ; nt 2 ; sa 2 ; pa 2 ; ・・・・・・・

ac 4+3 は,胸部背版の中央の剛毛列が,前半が4本,後半が3本 という意味です.

 鱗翅目などの幼虫に寄生するヤドリバエの権威である先生も,同定を依頼するのであれば羽化してきた寄生バエを注意深く捕殺し,剛毛が脱落しないように針刺しするようにと書いております.

 ハナアブの場合は剛毛が少ないので,ここまで神経を使う必要は無いので,きれいに見えるように展翅・展足することも可能です.
 しかしながら,付節の裏の剛毛を見たり,脚部の毛の色や並び,基節や転節の毛の状態,胸部下部の毛の状態,腹部の腹板の長さや色等の情報が必要とされる場合があるので,貼り付け標本の同定は困難な場合があります.
 
 そういえば,昨年ビニール袋入りの標本を調べてほしいという依頼もありましたが,これも同定作業が面倒でお断りしました.
 胸背の色や翅の微毛の状態などを見なければならない場合や,各部の比率を測定する場合,標本の角度を微調整しなければならないのですが,転がしてみている状態では困難です.
 台紙に貼り付けてしまえば良いのですが,袋入りで返さなくてはならないのでは困ってしまいます.

そんなわけで,ハナアブといえども針刺し標本を作りましょう.

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地図の悩み

通常は地図など見ないのであるが、先日しばらくぶりに県北の湿地に寄り道してみようと福島県側から回ったところ、辺りの様子がすっかり変わっていて道がわからなくなってしまった。

ナビを見ても、拡大しないと細かな道が表示されないので、現在地との関連が良くわからない。実際の道路はそんなに細くないのであるが、林道に分類されてしまうため表示されないようだ。

仕方なく地図を探すと、「マップル 茨城県 広域・詳細」には現在いる道路が載っておらず、福島版を探したところ車に乗せていなかった。

あきらめて感を頼りに進んだところ、何とか目的地周辺に辿り着くことが出来た。

途中の道路が拡幅・舗装されたため、道を見失ったようだ。

通常持ち歩いているのは昭文社のマップルであるが、このシリーズには県別と称していながら、県境部分の詳細な地図が収録されていないことが多いのが欠点である。

Mapple

茨城の場合は、県北の北茨城市から里美村にかけて広く欠けており、他にも岩瀬町などが部分的に欠けている。

別の地図を探してみようと、久しぶりに市内でも大きな本屋を数件回ってみたが、昭文社以外の地図が全く無い。

Amazonで調べてみたところ、昭文社以外はほぼ全滅していた。

車にナビがついて便利になったが、反して地図出版が衰退してしまったようだ。

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2007年4月13日 (金)

カーナビの楽しみ

昨年、20年ぶりに車を買い替え、念願のカーナビを入手した(^_^;)

H_p03

知らない道を、地図を確かめながら走らなくて良いだけではなく、渋滞情報など便利な機能が満載である。

その中で面白い機能が、目的地へのルート設定を、推奨ルートではなく最短距離にすることである。

長年通ったフィールド周辺でも、全く走ったことが無いルートを指示されることがあり、意外な穴場を見つけたりすることが出来る。

また、今のナビに搭載されているマップコードも便利な機能である。

座標を6~10桁の数字で表す仕組みであるが、約30mの精度であり、高精度モードでは2桁追加するだけで約3mの精度まで対応している。

従来のカーナビでも、ナビの地点登録ボタンを押すとナビ内部に記憶されていたが、互換性が無く、レンタカーなどでは不便であった。

現在では、パソコン上でマップコードを計算してくれる無料サービスが始まっており、カーナビの狭い画面で四苦八苦しなくても済むようになっている。

また、昔からレンタカーでお世話になっているのが、軌跡表示である。

地図上に走行した痕跡が表示される機能であるが、普通の人がどんなことに使うのか興味深い。私のカーナビでは1000km分記憶・表示出来るようである。

地図に無い林道などを走行後、地図画面に表示された軌跡をメモっておき、県別マップル等に転記しておけば、オリジナルの地図が完成する。

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2007年3月31日 (土)

油抜き

   久しぶりにHPを更新しようと,写真撮影を始めましたが,油が出てしまった標本がいくつかあったので,油抜きをしてみました.

 今回は,談話会のムシヒキアブ屋さんに教わった「手間なしブライト」を使ってみました.

Ol291714m

脂ぎったツマキオオヒラタアブです.

Ol311733m

3時間浸漬後,乾燥させましたが,体表に白い粉が吹いて取れません.(ナフタリン?)

Ol291726m

斑紋が見えないほど油が出たヒメヨコジマナガハナアブ

Ol311728m

3時間浸漬後乾燥させてみましたが,少し残っています.

Ol311734m

追加で6時間浸漬してみたところ,かなり良くなりました.

Ol301727m

ヘリヒラタアブの腹部内の油が取れるかチャレンジしてみます.

Ol311735m

半日ほど浸漬して乾燥させて見ましたが,結構いけます.

春○さま,ぜひ次回の"はなあぶ"に投稿願います(^。^)

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2007年3月22日 (木)

今年も燃え尽きました。

遅くなりましたが、無事に双翅目談話会の総会を乗り切りました。

今回の総会で困ったのは、案内状を受け取ったら、私が講演を行なうことになっていたことです。

師匠と電話で長話をしていたときに、演者が決まらなかったらやってくれないかとは言われていたのですが、「決まらなかったら」ということでしたし、秋の講演の話だと勘違いしていたこともあり、案内状が来るまでほとんど何も出来ていませんでした(^_^;)

年度末の忙しい時期ということもあったのですが、何とか仕事を後回しにして資料を作りました。

今回の総会では、日程も勘違いして、翌日朝一番で打ち合わせを入れてしまっていたので、懇親会も欠席で0時半に帰宅しました。

何かと、例年に無い忙しい総会でしたので、現在燃え尽き中です(^_^;)

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2007年3月10日 (土)

郵便料金の怪

先ほど、韓国宛に標本を送ったところ、小形包装物の郵便料金に驚きました。

Photo

いつもより軽かったこともありますが、あまりに安い!

念のため国内での料金を調べようとしたところ、今は小包=ゆうパックになっていたのですね。

ゆうパックだと、30kgまでが同一料金になっているので割安に感じますが、軽い小包しか送らない人にとっては、かなり高い!

定形外郵便は、最大長60cm以下で3辺の合計が90cm以下となりますので、これで計算すると390円。

韓国までとの料金差が80円!

これで良いのか?

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2007年3月 4日 (日)

命名規約

ブログの更新をサボリ気味なので、変わった内容で書きこみます。

「動物学名の仕組み 国際動物命名規約第4版の読み方」 昨年発売された本ですが、命名規約に関する堅いタイトルですので、読んだ方は少ないと思いますが、囲み記事だけでも一読する価値がある本だと思います。

Webにも、ちらほらと感想が書かれているようですが、堅苦しい文章で判りにくい命名規約を著者の見解で”ここは○○”とズバリと切り込んでいます。 解説本ながらも堅い内容ですので、まだ中程までしか読んでいませんが、なるほどと思わせるような解釈も多数有ります。 命名規約の誤訳や多数の抜け道を指摘しており、中々面白いところもあります。

なお、この本でも1999年からの紙印刷以外の著作物での命名が可能になったことを批判していますが、わたしも同感です。 (命名規約第4版から、紙ではなくレーザーディスク等に収録された内容で命名し、主要な5箇所以上の公共図書館に保存していれば有効とみなすという感じの内容が書かれています。)

CDやDVDは早いものでは10年程度で劣化が始まるようで、保存性が紙にはとても及びません。また、技術革新が早いので、図書館に媒体を読める機械が存在しているかどうかも問題だと思います。 非常に古い記載文がどれほど問題になるかという話があるかもしれませんが、やはり原記載を読まなくてはならない場合もあるのです。

ところで、最近では図鑑に鳴き声のCD等が附属しているときがありますが、貸出不可の図鑑のCD等を再生出来る環境が図書館に無い場合が多いです。先日も、とある図書館に「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」を調べにいきましたが、来館者用のCDを再生させるブースは有りませんでした。

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2007年2月17日 (土)

レッドデータ

 某ハネカクシ屋さんのBlogを見たら、「日本のレッドデータ検索システム」というのが紹介されていた。

 早速ハエ目を見てみたが、313種がリストッアプされており、同定し易いハナアブ科は67種収録されている。

 リスト中で目を引くのは、分類が最も困難なヤドリバエ科が30種ほどリストアップされていたことである。

 レッドデータの目的としてリストップされた種類の保護がある。

 当然、レッドデータを最も活用しているのは、環境アセスメント調査であるが、このような同定困難な種類は、リストアップされていても殆ど無視されていると思われる。

 同定の困難な絶滅危惧種をリストアップするからには、保護の参考に出来るように、写真と共に他種との違いなどを載せてもらいたいと思う。

 ハナアブ科も結構間違いがあるので、見直しを急いでいる。

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2007年2月16日 (金)

禁断の改造

 以前、光学顕微鏡で交尾器を描画するのに、ボリュームが右側にあるので明るさの調整がやり難いと書いた事がありましたが、突発的に顕微鏡を改造してみました。

改造といっても、本体に内蔵されているボリュームとコードを外部に引き出しただけです。
思いつきで始めたので、ボリュームは身近に転がっていたスチロールの小箱に入れて貼り付けました。

しかし、これで右手にペン、左手でピントと明るさ調整と分担が出来るようになりました。

P1050682m

ここ数ヶ月、毎日のようにヒラタアブの交尾器を描いています。

時折、他のハナアブに寄り道をするのですが、各グループ毎に分類的な問題点を見つけてしまい、この調子では日本産殆どのハナアブの交尾器を調べることになりそうです。

求む! 1.0-0.5mmの交尾器の解剖と描画が出来る人材

ハナアブには明るい未来が待っているかもしれません

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2007年2月11日 (日)

ニュー・マレーズトラップ

 暖冬で色々なハエが飛び回っているので、1月に購入したヨーロッパ産のマレーズトラップを設置してみました。

 サイズは、幅115cmX長さ175cmX高さ180-95cmで、昨年使用した格安簡易マレーズよりは大型です。(これでもマレーズトラップとしては、小型です。)

P1050672m P1050676m P1050677m

設置した感想としては、若干下側のボトルの接合が緩そうです。

とりあえず、バポナを半分に切って入れ、乾式で使って見ようと思います。

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2007年2月 7日 (水)

吸虫管フィルター

「はなあぶ」の原稿執筆が終わり、部屋を片付けをしていたところ、昨年購入したAspirator Filterが出てきた。

Aspirator_filter

BIOQUIPのHEPAフィルターを13ドル程度で購入したものであったが、中央のパイプが太すぎて熱帯魚用のシリコンチューブでは入らなかった(約10mm)。

逆にパイプ内にシリコンチューブ用のプラジョイントを入れようとしたが、これはジョイント側が太く、少しは削ってみたが断念した。

思いつきで別の品物を購入する際に頼んだものであったが、何となく悔しい。

なぜフィルターを購入したかというと、衛生面が気になったことである。

近年普及しているフィルムケースを使った吸虫管は、吸い口側に脱脂綿が詰められるので、こんな心配はあまり無さそうである。
しかし、双翅目は素早く飛翔するので、フィルムケースでは浅すぎて逃げられてしまうので、遠心管を加工して使っている。(移し変える前にクロロフォルムなどで仮死状態にする。)
ネットの切れ端を被せてあるだけなので、口の中はゴミだらけとなる。当然色々なバイ菌も吸っているであろう。時折うがいはしているが、気になっていた。

フィルムケースと同じような大型の容器があるが、自由にサイズを選べないのが欠点である。

PP素材が自由に接着出来ると全て解決するのであるが、耐薬品性が高いのが逆に欠点になっている。

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2007年1月20日 (土)

脱落したパーツの扱い

 ハナアブの標本を扱っていると、頭部などが取れてしまうことがたまにある。そのほかにも、付節や触角などが外れることもある。また、交尾器を引き出して固定しておいた針を抜いた際に、交尾器が外れる場合もある。
普通は、採集ラベルや台紙に貼り付けてしまう人が多いが、これは後で剥がすのが意外と面倒である。

 そこで便利なのが、薬局等で売っている空のカプセルである。外れたパーツを適当な大きさのカプセルに入れると、標本の針の下部に刺して保管出来、後で補修したり調べたりすることが簡単に出来る。

Photo_8

 カプセルは結構大きなものから小さいものまであるが、私が普通使っているのは#3で、他に#0や#5を揃えている。

 同じような大きさで、水で解けない物があれば、もっと便利だと思う。

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2007年1月14日 (日)

マクロ撮影倍率

色々撮影を始めましたが、各レンズでの具体的な倍率が知りたいので、メジャーを撮影してみました。

E330

結果、1倍から1.2倍の間が撮影出来ない事がわかりました。

何か、お金を掛けなくてすむ対策を考えなくては・・・・

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2007年1月12日 (金)

デジカメの色調

 E-330用の準備が整ったので、従来のDSC-FZ7と比較撮影をしてみました。

 上がE-330、下が従来のFZ7での撮影です。(被写体は、オドリバエの1種Rhamphomyia sp. で胸部の幅が約1mm程)

  P112044447m

  P105063136m

 E-330の画像が、肉眼で見た像に近い写真となります。

 従来のカメラでの写真は、黄色が強く出てしまっています。どちらも、彩度調整などは自然になるように設定していました。残念ながら、Photoshop等で彩度調整しても、E-330の画像のような自然な画像にはなりませんでした。

 Panasonicのデジカメは画像がきれいだと思っていましたが、こうして並べてみるときれいに感じるように意図的に彩度が高めに設定されているようです。

 相変わらず、オリンパスからはミラーアップのショック軽減については回答がありません。
低振動モードで3-5秒ずらして回避していますが、時間がかかってイライラします。この低振動モードは30秒まで設定出来るのですが、どんな意味があるのでしょうか?

 リモコンも、マニュアルを読むと「単写・連写」ボタンをリモコン用に設定しろと書いてあり、そのボタンにプレビューやワンタッチホワイトバランスを割り当てられずに悩みましたが、結局マニュアルが不出来だったようで別の設定で割り当てればリモコンを使うことが出来ました。

 しかし、5秒もずらすと手でシャッターを切ってもブレ無いのですよ。

 Bモードプレビューは何のための機能だったのでしょうか?

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2007年1月11日 (木)

E-330撮影装置

 とりあえず、こんな感じで撮影装置を組んで見ました。

 Side_view

 コピースタンドに比べカメラが重いので、古いコピースタンドのステージを合体させ、下側に以前紹介したルーペの蛍光管を照明として固定しました。(スタンドのレールは邪魔になるので短く切断してあります。)

Top_view

セット販売の14-45mmをリバースで付けてあります。マウントアダプターを使っていないのでカメラ側がすっきりしています。

E330riverse

当然、元のマウント側はマジックで塗ってみました。(本当はつや消しに塗装したいのですが、絞りを変えるときにカメラにセットしなければならないので、ゴミが出るのが怖くて諦めました。)

約20枚x2駒の合成です。翅の微毛を狙って見ました。

P111030927m

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2007年1月10日 (水)

小絞りぼけ

 リバースアダプター用のダウステップリングも到着し、やっとE-330でのマクロ撮影に漕ぎ着けました。

 実際のカメラを色々触り始めると、色々な疑問が多く出ますが、マニュアルを調べても判らず、オリンパスのマニュアルの出来が悪いではと思います。
もっとも、昔の1眼レフと比べ非常に多機能ですので、メーカーも大変だと思います。

 Bモードプレビューというミラーアップ状態でピント調整が出来ることが売りだったので、ミラーアップの機能が付いていないことを気にしてなかったのですが、意外なことにシャッターを切った瞬間に一度ミラーが開閉するでブレが生じてしまい困りました。
効率が悪くなるのですが低振動モードに設定して、ミラーアップと撮影を一定時間遅延させることでブレを回避しています。

 いざ撮影を始めたところで悩んだのが、意外と像が悪いことです。

 色々調べてみたところ、「小絞りぼけ」という現象を起しているようです。フィルムカメラでは聞いたことが無かった現象ですので戸惑っています。

 今回デジ一眼を購入した理由の一つが、コンパクトデジカメに比べて絞れるので焦点深度が深いということです。昔、生態写真を写していたころは、絞りはF16より開いたことがありません。

 試しに50mmマクロを使用して、絞りを変えて写してみました。

Ed50macro_2

ピントは小楯板中央に合わせてあります。

当然絞った写真ですと前脚付節近くまでピントが合います。

小楯板を拡大してみると、開放よりはやや絞ったF5.6-8のほうが毛がはっきり見えます。F16以上はかえって像がボケてしまいます。

結果として、このマクロ50mmはF8程度で撮影するのが、最もきれいに写るようです。

他のレンズについても、色々調べる必要があるようです。

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2007年1月 9日 (火)

悪いことは重なるものです?

 今年は、新年早々右手親指の腹側をガラスで深く怪我してしまい、正月休みは細かい作業が全く出来なかった。

 やっと直ったのもつかの間、今度は左手首が痛くてシップしています。捻挫かな?

 綾小路きみまろじゃないが、悪いことは重なるものです(^_^;)

Anasimyia_lineatahokkaido3715_1

図は、北海道産のハナダカマガリモンハナアブAnasimyia lineata (Fabricius,1787)の交尾器です。

以前は、下書き後にパソコンで清書していましたが、ダイレクトにペンで描いてみました。
毛を除いて結構きれいに描けています。

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2007年1月 5日 (金)

リバースリング

 先日書き込んだリバースリングの画像です。

Riverse_adapt_1

 画像の矢印のように、3点に0.5mmのスペーサーを貼り付けてあります。

E330rev_2

 ステップダウンリングが届いていないので、Macro50mmを組み合わせてみました。

 当初、色々なニコン用のマウント変換アダプターの購入を考えていましたが、Nikon BR2A直結で十分ですね。

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Velbon スーパーマグスライダー

 デジ一眼用に微動装置を購入した。

 意外と種類が少なく、色々迷った末、耐荷重が大きいという「Velbon スーパーマグスライダー」という装置にした。

Magslid01_1 Magslid02_1

 届いた製品を見ると、前後用と左右用の微動装置は独立しており、附属のレンチで分離することが可能であった。

E330set_1  カメラをスライダーにセットすると意外とレールが長く、至近での撮影で照明の邪魔になることが判明した。(写真上の充電器がピント位置)

Magslid03_1

 左右用の微動装置は移動量が少ないが、クイックプレートを装着してみると意外と左右のバランスも良く収まった。

E330set21_1 E330set22_1

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2007年1月 2日 (火)

E-330

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 昨年末、2万円キャッシュバックにつられてデジ一眼に手を出し、オリンパスE330のレンズセットを購入をしました。

 正月休みは、レンズセットの14-45mmF3.5-5.6を活用出来ないかと、人柱覚悟で色々弄繰り回して見ました。

・海野さんのHPにある前玉外し…………ネジ込みだと思ってレンズの銘板を回してみましたが、結局両面テープで張られているダミーでした。思い切ってバラしてみましたが、結局中玉ユニットを前玉ユニットとスプリングで固定しているため、前玉無しでは中玉ユニットが外れてしまうので断念しました。
前玉外しはニコン・キャノンのズームレンズでは有効ですが、オリンパスは不向きなようです。

・絞りの調整…………諦めてリバースで使おうと思いましたが、絞りが電動なので悩みました。結局、カメラにセットした状態でプレピューボタンを押した状態で強制的に取外す方法で絞りを固定する方法が有効なようです。

・リバースリング…………何とか安くリバース出来ないかと色々調べてみると、Nikon BR2Aがマウントの形状が合いそうでした。回転制限をしているネジを片側外してみると、厚みが薄いのですが固定は可能でセンタリングも問題無しでした。あとはリバースリング側の厚みを調整するだけです。0.5mm程度のスペーサーで調整出来そうです。

色々書きましたが、実験は自己責任でお願い致します。

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2006年12月19日 (火)

描画の効率

 最近、オビヒラタアブ属Epistropheの調査のため、毎日のように交尾器の描画をしております。

 ハナアブなどの交尾器を顕微鏡で描画するとき、立体的な交尾器であるのでピントを調節しながら描画します。また、複数のパーツが重なったり、透過度が異なったりするため照明の微調整も頻繁に必要となります。

 そこでネックになるのが、照度調整のボリュームの位置です。

 今の顕微鏡は、ピント合わせやステージ移動などは左右好きな方向が選べるようになっています。ところが照度調整は必ず右側なのです。

Bx41_1 

 右手はペンを持っていますので、明るさの調整の度に持ち替えなくてはなりません。

 スタンド側である程度調整出来るようにしましたが、コレにも限度があります。

 裏技として、描画装置は左右両用ですので、左利き用に付け替えて、左手で書けば問題は解決しますが、私はそんなに器用ではありません(^_^;)

 いっそのことボリュームを強制的に左側に移動出来ないかと思いましたが、意外と難しそうです。

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2006年12月17日 (日)

3005年宇宙の旅

 現在、依頼先から返却されたガガンボ科のリストをまとめていたところ、とんでもない採集ラベルを見つけてしまった。

 30 - Aug., 3005

 何時の間にこんなに月日が進んでしまったのだろう(^_^;)

 依頼先からも何も言われなかったが・・・・・・・・・・・・・・・・呆れてナンも言えなかったとか

 コピー&ペーストで作っているので、その近辺のラベルは結構間違っていそう(^_^;)

  ググってみると、「3 – Sept., 3005」が表示され、この2回分のラベルがダメらしい。

 ところで、今年からラベルの形式を変え、経緯度と標高を入れてみました。

JPN / HOKKAIDO
TOMAKOMAI City (苫小牧市)
MISAWA, BIBI
美沢 美々付近
N42°46' / E141°43' : 9m ALT.
  2021 - July,  2006
K. ICHIGE leg.

あまり細かく毒ビンを入れ替えないので、分までの表示としました。およそ1.8km程の範囲に特定出来るようです。(1海里が1分というのを初めて知りました)

一時期メッシュコードの使用を考えましたが、採集した場所のコードを知るのに地図を買わなければならないのは苦痛でしたし、ローカル規格なので海外向けのラベルには使えないのでやめました。(需要が無いためか、一部マップは絶版ですし・・・)

今ではWebでメッシュ情報を調べられるようですが、サイトが消滅すると終わりですね。 http://210.255.173.147/tml/idokeido.htm

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2006年12月16日 (土)

標本交換

 海外の標本を入手する方法として、購入と標本交換が有ります。

 双翅目の場合は、需要が少ないのと取り扱いが非常にデリケートなためか、販売ルートにはほとんど出ることはありません。

 したがって、海外の研究者との直接交換が主体となります。

 今まで何人かの人と交換を行なってきましたが、今回のドイツ人は失敗でした。また、分類屋さん以外との交換というのも原因かもしれません。
当初87種のリストを送ってきたのに、途中で50種87頭と変更になったの多少気に入りませんでしたが、刺し直しすのが面倒なのでそのまま了承してしまいました。

 到着した標本を見て唖然としたのが、添付写真のような液浸標本を乾燥させた標本が3割も混じっていたことでした。

 P1050441m_1 P1050442m_1

P1050444m_1 

正直、研究用の標本ですので美的なものは求めていませんが、外部形態を比較する目的ですので、ここまで変形していると使い物になりません。

残念ながら、このような標本が交換の常識に外れているかどうか判りませんし、文句をつけるだけの英語力も無いので泣き寝入りです(^_^;)

教訓・・・相手から申し込んできた場合、先に送らせて相手の標本を見てから自分の標本を見繕うことにする。

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2006年12月10日 (日)

スケッチと描画装置

 昆虫の分類で必須なのが交尾器などのスケッチです。

 ハナアブは比較的複雑な構造の交尾器を持っているので、薬品で透過出来るようにして構造をスケッチします。当然、複雑に重なって見えますので複数の方向から見て、線を整理します。(原稿の締切りに間に合わないときは、整理しきれずに点線が増えます(^_^;)

 グループ内で比較したとき、交尾器の形状の変化が大きい場合は、写真で誤魔化しているのですが、難しい種群ではスケッチするしか無いようです。

 ところが、私は昔からスケッチが下手で、常々「幼稚園生のような絵」と言われてきました。当然嫌いですから、授業もさぼりがちで、高校の時は美術の単位がギリギリとなり、あやうく留年しかけました(^_^;)
課題も殆ど出さなかったように思います(書かなかった)。

 顕微鏡を使った描画方法では、接眼レンズ内に方眼グリッドを入れ、分割してスケッチする方法と、描画装置というハーフミラーを使って顕微鏡像と手元を同時に見る方法があります。当初、安上がりな方眼グリッドでスケッチをしていましたが、あまりに下手なので描画装置を買うことにしました。
幸いながら、当時使用していたNikonの実体顕微鏡には描画装置のオプション設定があったので、Nikonに頼んだのですが生産中止とのことで入手出来ませんでした。顕微鏡自体は購入から4-5年程しか経っていなかったので、Nikon側と散々揉めたのですが、あまり需要の無い部品なのでとの一点張り、次のモデルは新規格なので合わないとけんもほろろでした。二度とこのメーカーは買わないと思いました。
色々探した結果、東京の浜野顕微鏡店というところが中古の顕微鏡を扱っており、偶に中古が出るとのことでしたので、1年ほど探してもらいましたが見つかりませんでした。

 結果として、顕微鏡ごとLeicaに買い替えとなりましたが、やはりスケッチが下手ということは、ペンが思うように動かないのも原因の一つのようで、だいぶマシにはなりましたがあまり人には見せられるようなものではありません(^_^;)

何とか写真で出来ないかと思いましたが、焦点深度や画像合成ソフトの限界と、構造の複雑さ問題となり、意識的に重なりが無視出来る人間の目には敵わないようです。

 ところで、別に全ての種類について調べなければならない訳では無いですが、今までの研究では、ほぼ全ての種類について色や形で分類されてきたので、全く別の種類の学名がついている場合があります。
当初は、間違いを見つける喜びがありましたが、最近では見つける度にうんざりします(^_^;)

 各グループについて十分調べてしまえば、実体顕微鏡で区別出きるレベルの検索表が作れます。

 P.S. 便利な描画装置ですが、楽に書くためには照明のバランスが難しく、描画専用の照明を作りました。市販されているインバーターユニットを使用して、27WのU字型蛍光管2灯を自由に調光出来ます。(天板に横長の穴が空けてあるのは、実体顕微鏡の描画と併用のため。)

下図) 顕微鏡と照明装置、同消灯状態、顕微鏡内の状態

Draw01_1 Draw02_1 Draw03_1

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2006年12月 9日 (土)

発想の転換

 ハナアブなどの交尾器を分解するのに、自作の微小なメスを使用しているが、意外と研磨が難しい。

ショウジョウバエのサイトを参考に作ったメスだったが、研磨が下手だと切れ味が非常に悪くなる。(針の材料が悪いのかもしれない)

 先日、京都の師匠に会った際にメスの話しをしたら、刃物状に研ぐのではなく三角に研いでみたらと言われた。確かに、交尾器の各部をジョイントしている膜を切り離すのが目的だから、切り開くための刃物でなくても良いわけだ。

 結果、適当に磨いでも結構切れ味が良い。頭が固くなっているのかもしれない(^_^;)

 師匠は、昔は沢田高平氏等に教えを受け、アリヅカムシを長年調べていた為か、昆虫を徹底的に分解する性格なので、相当色々なノウハウを持っていそうだが、中々教わる機会は無さそうだ。
師匠と電話でハナアブの話をしていても、海外の論文でも見た覚えがない食喞筒(cybarial pump)の形状による系統の話や、膜状骨(tentrium)の話などが突然出たりし、教えを受けていくには猛勉強を強いられる。
身近な交尾器の話をしていても、交尾器の筋肉の付着部からの系統等、海外の学術誌に投稿出来るレベルの内容で振り回されてしまう。 判らない時は、とりあえず相槌を打っておき、メモして後で調べてなくてはならず、学生に戻った気分である(^_^;)
このような人と出合ったのが、幸運であったか不運であったかは、ボケてから考えようと思う。

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2006年12月 8日 (金)

12カ国語辞典

 以前も翻訳の話を書きましたが、今回は辞書について書きます。

 電子辞書の検索などは、DDWINというリーダーを使っています。通常は、これにランダムハウスとクラウンの独和・仏和や各辞典・辞書をセットしています。

 このほかに、タイトルに書いた三修社の「12カ国語辞典」というのを別にセットしてあります。デンマーク語とオランダ語が目当てでオークションで買いました。どちらも著名なハナアブの研究家がおり「Danmarks Svirrefluer」「De zweefvliegen van Noordwest-Europa en Europees Rusland, in het bijzonder van de Benelux」などの名著があります。

12

 

意外と収録されている単語数が少なくあまり役立っていません。 もっとも、語学音痴の私には、語尾変化が良くわからないので、検索表程度しか引くことは出来ませんが(^_^;)

それでも、12ヶ国語あるとなんか得したような気分です(^_^)

オリジナルの12カ国語辞典は独自の辞書形式なので、フリーソフトでDDWINで扱える形式に変換して使っています。

その他にも、世界大百科事典や英辞郎・小学館国語大辞典等をDDWIN形式に変換して使っています。

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2006年12月 7日 (木)

交尾器紛失防止法

 判りにくいハナアブを調べるときなど、交尾器を見なくてはなりません。

 無くして困るような標本の場合、腹部を折り取って湿式で解剖するのですが、量が多いと面倒です。乾燥標本のままで引き出してある交尾器を折り取ろうとすると、静電気などで飛んでしまうことがあります。大概は顕微鏡の周辺に落ちていますが、時々見つからないときがあります。

 フードを作れば良いと思いましたが、標本の高さに応じてフードの高さを変えなければならず、良い案が浮かびませんでした。

 横着をして、大きめのビニール袋に穴を開けて使用してみたところ、予想以上に結果が良かったです。(ビニールですから、かえって静電気が悪さをするのではないかと思いましたが、意外と大丈夫でした。)

 大き目のビニール袋の末端近くにリング照  明より小さめの穴を開け、リング照明に延ばすようにしてひっかけて、簡単なフードにしました。

 実体顕微鏡からは良く見えますし、静電気のおかげで切り離した交尾器も、大概ビニールにしっかり引っ付いています(^_^;)

 P1040009_2

P1040010_1

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2006年12月 5日 (火)

マレーズトラップ耐久試験

 春に設置したマレーズトラップが大分痛んだので、ボトルを外して先日まで放置してみました。

 低額な簡易型なので耐久性はかなり劣ると思っていましたが、約10ヶ月で側面が全て外れて落ちてしまいました。(ボトルを最後に回収した9月には、なんとか使用できる限界でした)

 設置場所は、湿地のハンノキ林内で日中は日陰となるような環境です。やはり半年が限界のトラップのようです。

Photo_7_1

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2006年11月28日 (火)

文献の探し方

 昆虫を細かく調べようとしたときに必要になるのが色々な文献ですが、文献の取寄せ方が判らないとの問い合わせがあったので簡単に記しておきます。

 国内の複写依頼システムは、国会図書館を頂点とした各公共図書館間での複写依頼システムと、各大学・研究機関附属図書館を結ぶILL文献複写等料金相殺サービス に分かれております。このため、個人での大学などへの複写依頼を謝絶している大学がたくさんあります。

 一番簡単なのは、地元の公共図書館のリファレンス窓口を通して複写依頼をすることです。一ヶ月程度で取り寄せ可能です。
図書館に行って、論文名や著者、発行年、雑誌名を所定の用紙に書き込めば、大概の文献は取り寄せてくれます。(難点は支払いの関係で時間が掛かることです。)

他に、国会図書館は個人で登録して、Webを通して後払いで複写依頼することが出来ます。
http://www.ndl.go.jp/index.html      登録利用者制度について
また、この頁のNDL-OPACで国会図書館の図書・雑誌の所蔵情報を調べられます。意外と色々な昆虫関連の雑誌を所蔵しています。

国内の図書・雑誌の所蔵情報は、
http://webcat.nii.ac.jp/
で調べられます。

 昆虫関連の文献ですと、北大・九大・鹿児島大学・科博等の図書館が個人で複写申込みが可能です。見開き1頁で35~50円/枚程度の料金です。
 注意したいのは、一度に5-10件程度までしか複写依頼を受け付けてくれないので、支払いの現金書留(550円程度)が非常に高くつきます。

 九州大学は、依頼方法と依頼書が下記に載っています。 http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ill/gakugaikojin.html

 国内に無い文献の場合は、大英図書館BLの複写サービスで入手します。
http://www.bl.uk/
これも、Web申し込みで、PDF(1回しか印刷出来ない)か航空便で入手可能です。PDFはとても早く着きます。
 難点は、1文献50頁までの複写が3000円程度掛かります(1頁でも50頁でも一律)。支払いはクレジットカードです。

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2006年11月27日 (月)

写真合成

 先日の双翅目談話会関東同定会で、色々尋ねられた拡大写真の撮影方法についてです。

 現在、行なっている実体顕微鏡を転用した撮影は、コリメート法のため焦点深度が浅く昆虫などの立体的な撮影には不向きとなります。そこで、複数のピント位置で撮影した画像ファイルを自動合成して深い焦点深度としています。

 使用ソフトは、HeliconFousというシェアウェアです。(試用出来ます。)

 http://heliconfilter.com/pages/index.php?id=509

 被写体の多少の移動は、ソフト側で補正してくれます。(上記頁の花の写真を参照)

Photo_6_1

 年間3000円程度の契約で使用していますが、殆ど問題なく使用しています。一部アルゴリズム的に処理しきれない画像の場合がありましたが、98%以上の写真がWeb公開に支障ない程度に合成出来ています。

 サンプル頁には、なんとハエの頭部が載っています。写真をクリックすると合成過程が表示されます。

 http://heliconfilter.com/pages/index.php?focus_samples

 現在はProバージョンが登場し、上手く合成出来ない部分について、任意のフレームの選択部をワンタッチで貼り付けることが出来るようになっています。

 以前、会社でセラミック破断面を合成撮影するのに同様なシステムを1000万超で購入しましたが、多数の場所を手作業で補正しなければ使い物にならず、しばらくしてお蔵入りとなった経験があります。それに比べると、より高性能なソフトがこんな価格でと驚きです。

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翻訳

 日本未記録の種類などを調べようとすると、海外の文献を読まなくてはならないが、ここで難問となるのがロシア語です。

 私の場合、全く読めないので、文献をスキャンしPrestoOCRでテキスト化し、MS-Wordで単語毎に英語交じりに置換処理を行なっています。置換処理後の一例です。

61. Сем. LONCHOPTERIDAE (MUSIDORIDAE) - ОСТРОКРЫЛКИ

(Сост. С. Ю. Кузнецов[Kuznetzov], Н. В. Кузнецова)

Представители сем.[family] Lonchopteridae обычно[usually] от[from] небольших[small] до[to] мелких[small] размеров[sizes] мухи[fly], стройные[slender], желтые[yellow] до[to] черноватых[blackish], с длинными[long] щет.[seta(bristle)] и[and] крепкими[strong] ногами[leg] (рис.[figure] 28). 

黒文字のПредставителиは、辞書登録されていなかった単語です。

置換出来なかった単語は、Web辞書などを使用して単語登録します。

OCRには、Presto OCR 4.2を使用しております。(英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語等の18語に対応しておりスペルチェックや辞書登録も可能です。安価だったのですが現在は販売されておりません。)

良く使用しているロシア語のWeb辞書は、下記の2種類です。

Systran (要登録) http://www.systranet.com/systran/net 

翻訳用ですので、語尾変化もソフトが考えてくれます。

Translation results

Original text
Представители

Translated text
Representatives

ABBYY Lingvo          http://www.lingvo.ru/lingvo/index.asp

純粋な辞書ですので、語尾変化は候補が出るので自分で選ばなくてはなりません。

представитель

муж.

1) representative

быть представителем — (какого-л. лица или организации) represent

официальный представитель — official representative

полномочный представитель — plenipotentiary

чрезвычайный представитель — ambassador extraordinary

2) (образец) specimen

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2006年11月19日 (日)

北大訪問

標本調査のため、再び北海道大学昆虫学教室に行ってきました。

Photo_2_1  Photo_3_1 

現在は北大交流プラザとなっている旧昆虫学教室と石造りの標本庫です。
確か現在の北大内最古の建物と書いてありました。

Photo_4_1

正門近くにある昔松村松年が住んでいた建物です。(数回引っ越しているらしい)
現在は、若者向けの飲み屋になっております。

Photo_5_1

農学部前に広がるレクリエーションエリアの看板です。

大学構内でジンギスカン鍋をするとは驚きました。

このブログは画像が自由に配置しにくいですね。

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2006年11月12日 (日)

小形蛍光灯ランプ

先日、ASKULで蛍光灯付きスタンドルーペを見つけました。Photo_9

ちょうど、小型の蛍光灯を探していおり、値段も5000円以下と手頃だったので購入してみました。

レンズが重いのか、ある程度以上寝かせると自重でヘッドが下がってしまいます。(寝かせるのは想定外のようです・・・)

思い切って、撮影用に照明に改造してみました。

Lupe_1

意外にも、安定器式ではなくインバーター式でチラつきも無く快適です。

P1040002_1

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2006年11月 3日 (金)

標本箱の値上げと昆虫産業の将来

しばらくぶりの更新です。

先日、標本箱を補充するべく六本脚のHPを見たところ、足柄工芸製の標本箱が軒並み値上がりしていた。

わたしが愛用している桐箱大も、30000円/10箱と7000円程度上がっており顔が青くなってしまった。

愛用の桐箱は、足柄工芸・タツミ製作所や志賀昆虫のインロー桐箱の37x27cmというサイズであり、頻繁に調べる箱は専用の標本ダンスを使用して整理している。P1040001_1

今回の値上げの詳細は判らないが、足柄工芸は70歳過ぎのかたが一人で標本箱を作っていると聞いている。この方が寝込んだりしたら、標本箱の入手が困難になるのは目に見えている。

中国製で2000円前後の安い桐箱が木曜社やむし社で売られているが、40x30cmとサイズが異なっている。ドイツ箱は規格が安定しているが、割高なためと7畳の部屋には大きすぎて現実的ではない。

色々考えるうちに、とある学芸員との会話を思い出した。彼が言うには、昆虫愛好者が減ると日本の昆虫産業が壊滅し用品関連の入手が困難になるというのである。

生き虫以外の愛好者が急速に減っているのは判っていたが、それによって自分の首が絞まるとは考えていなかった。

需要が見込めないのでは、後継者が育たないので、会社は一代限りとなるであろう。歴史のある志賀昆虫とて、危ないのではないだろうか?

そうすると、全て輸入に頼ることになるが、個人輸入が困難な標本箱などは、業者がいくらでも高い価格に設定することが可能になってしまう。各業者横並びで高い価格を設定されたらどうにもならない。

甲虫などと異なり、基本的に針刺しの必要な双翅目は、針台や箱代が非常にかさむ。100本180円や250円と安い志賀のステンレス針を愛用しているが、これが外国製だと100本600円程度と3倍もかかってしい、年間2000~3000本は使用しているので12000円程度上昇する計算である。

昆虫産業が壊滅しないように、私たちは何が出来るか考える必要があるようである。

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2006年9月18日 (月)

便利な道具(Microscope Stage)

  従来、粘土(Claytoon)の台を使用していたが、連続して多方向から観察には不向きであった。昨年、Bioquipから他の物品を購入する際に、ついでにMicroscope Stageを購入してみた。

使用してみると、結構使い勝手が良いのでここで紹介する。

P1030804m_2  P1030791m_1 P1030795m_2

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2006年6月22日 (木)

虫屋はお金持ちか?

 小形の昆虫を扱っていると必需品となるのが、顕微鏡である。 ある程度の大きさの昆虫までならルーペでも判別可能であるが、近似種(非常に似ている種類)がいる場合、体毛や交尾器などを実体顕微鏡で見なくて種類が判らない。

 双翅目の場合、更に細かい観察が必要で光学顕微鏡が必要となる場合も多い。

 実体顕微鏡もレンズを交換することにより200倍程度まで観察可能な機種があるが、同じサンプルを同倍率で比較してみると、細かい構造の見易さは桁違いに光学顕微鏡が優れている。

 私も、師匠の勧めで数年前に中古の光学顕微鏡を購入した。少しでも安く買うために、東大赤門前の浜野顕微鏡店に描画装置を装着可能な中古を探してもらった。
 良さそうな顕微鏡が見つかったと連絡を受け上京し、持参したサンプルを初めて光学顕微鏡で見たとき、あまりの解像力に「詐欺だ!」と思ってしまったほど実体顕微鏡では見えなかった細かい構造が見えた。

 結構な金額の顕微鏡であるが、師匠曰く「遠征(国外?)を1年我慢すれば買える。」との言葉に、世の中の普通の虫屋はお金があるのだなと感心してしまった。私など国外遠征どころか自分の県からもほとんど出たことが無かったのだが、恥ずかしくて何も言えなかった。

確かに私の地元の虫屋も、タイやブラジル等に行った話をする。

今朝ほど、ふと思い出し、自分の貧乏さに情けなくなってしまった・・・・・・・・・・・・・・

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お気に入りの道具(1) ピンバイス

ハナアブなどから、交尾器を引き出したり、顕微鏡下で解剖する微小な針を固定するのに、NIWA ピンバイス PVー1(片頭型):420円を愛用している。

Pv1

割り箸の先を細くして針を埋め込んでも良いのだが、ピンバイスを使う方がかっこよく見える。

常時7本程度を用意してあり、細い針や先端が曲がった針、砥石でメス状に研いだ針などを装着してある。

田舎には売っていないので、シーフォースという彫金工具屋さんからネットで購入している。http://www.tool-net.jp/old/tool/pin-vise/pinvise-pv.htm

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2006年6月21日 (水)

輸送用標本箱

航空便などで標本を送る場合、普段使用している桐製の標本箱では重いのと勿体無いので、志賀昆虫で購入したスチロールケースが役に立ちます。

Yusou_jyoutai 

中敷には標本箱と同じポリフォームを貼り付けてあります。この箱は、2枚目の写真のように内寸が針刺し標本の高さなので重宝しております。

Yusou_jyoutai2

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余剰標本の整理(1)

双翅目は顕微鏡で見ないと判別出来ない種類が多いので、フィールドで採集する量が多く、たくさんの余剰標本が出来ます。破損しないように保管するのに小形のスチロールケースを使っています。

Seiribako_show スチロール角型ケース 2型 68×39×15 1ケース(50個入) 約2500円を愛用しております。

油が出易い標本の場合は、下敷きにピュアリーフなどを敷きます。 このサイズを利用しているのは、次の箱にぴったり収まるからです。

Seiribako_dai スチロール角型ケース 11型 221×141×37 1ケース(5個入) 約1200円 この箱を積み重ね、横に○○年○月~△月とラベルを貼っておきます。

このストックは、後で交尾器などを解剖して見るためや、同一種と思っていた種類が混じっていたと気づいた場合などに活用します。

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国際送金

  なぜ、いきなり国際送金の話題かというと、海外の古本屋や海外の学会等への送金を郵便局で行うからである。

 先日、新聞の声の欄で手数料値上げの投稿を読み、郵貯のHPで確認すると確かに上がっている

  上がっているなんてもんじゃない、弱者切り捨てである。 何が民営化だ! 

  従来、海外の郵便口座などへの送金は、10万円まで700円の手数料で送金出来た。

 それが、いきなり2500円である。従来の手数料としては、150万円まで送金出来る手数料である。

 名目は、サービス区分を簡素化である。ぼったくりではないか!

 こちらの送金金額は、5000円前後が多く、高額でもせいぜい2万円程度である。

 学会等への送金は、仲間内でまとめて送金出来ないか対策を練るしかない。

 宅配便などを狙ったとしか思えない、駐車違反取り締まり強化など、民営化第1弾で、このような案件がたくさんあるようなので、最後には地方が切り捨てられるのではないかと心配になってきた。

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