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2008年2月23日 (土)

新訂 原色昆虫大図鑑III

先月末に,北隆館の原色昆虫大図鑑IIIが新訂版となって出版されたようである.

残念ながら,私は資金難で購入していないし,田舎では書店にも並んでいないので内容がよく判らない.(立ち読みするために,市内で最も大きい書店に何度か足を運んだが,展示していなかった)

実は,この図鑑のハナアブ科については,私の所属する会に執筆の打診があった.

しかし,図版の入替や追加は不可で,説明も初版のスペースに収めるという内容であったので,引き受けなかった.

そのため,別の研究者が引き受けたようであった.

うわさでは,図版が初版をカラーコピーしたもので,多数の標本が黒い虫状態で,見るに耐えないそうである.

一部当初の説明とは異なり,双翅目の一部のグループは,新たに図版を作成し,解説に多数の頁を費やしているそうである.

ところで,この図鑑を見た人から,私の元にいくつかのハナアブ科の問い合わせが届いている.

主に,私のHPなどと図鑑との,学名などの違いや,分布の問題であり,見解の相違というべきものであるが,最近の文献を見逃している部分もいくつかあるような気もする.

一例としては,ニセキアシマメヒラタアブ「Paragus tibialisは日本に分布していない」と書かれているそうである.

しかし,明らかに交尾器形状の異なるキアシマメヒラタアブ類が日本に2種分布しているのは間違いなく,手元にある八重山産の標本の交尾器は,本土産と全く異なっている.

八重山産の標本の交尾器は,2007年に発行されたSorokina&Chengによる New species and new distributional records of the genus Paragus Latreille from China.にParagus politus Widemanとして図示された交尾器に酷似しているのは判っているので,そのうち調べたいと考えている.

そのほかの点についても,追って「はなあぶ」紙上で解説したいと考えている.


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