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2007年10月 5日 (金)

図鑑(II)

 ハナアブの図鑑について,昨年発行されたコガネムシ上科図説のような図鑑を出そうという話が持ち上がっているが,図鑑発行までには高いハードルが残されている.

 コガネムシ上科は,複数の研究者により長年研究されてきており,分類的な問題が大分整理されており,標本等もかなり蓄積されていた.

 ハナアブ科は,松村松年と素木得一の2人によって研究されてきたが,1968年発行のFauna Japonica以降は,一部のグループを除いて分類的な検討が全くされていない.
また,日本を代表する昆虫学者が研究していたので,内容に対する批判が出来なかったのではないかと思われる.

最近,「はなあぶ」で色々と交尾器の図が出るようになったが,この点についての海外の評価は高いようである.特にクロハナアブCheilosiaについては,賞賛するとともに英文で再発表して欲しいと書かれたメールが届いたほどである.

  「はなあぶ」を読んでもらえば判るように,毎回1属ぐらいを再検討しているが,殆どの属で未記録種や未記載種が発見されている.

はっきり言って,私の手の届く範囲の標本でこの状態であるから,日本全国から標本を集めれば,さらに種類が増えると思われる.

 前回の図鑑の反省を踏まえ,新たなハナアブの図鑑では,日本産の属と種までの検索を付けたいと考えているが,このペースでは何年掛かるか見当がつかない.

また,和名だけが先行する未記載種の発表に対する批判もあり,この点についても悩んでいるが,現在全く余力と気力が無い.

どうも,私の中ではハナアブは満腹状態であり,ハナアブの標本撮影さえ億劫になってしまった.

困ったものである.


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