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2007年5月

2007年5月31日 (木)

黄色粘着トラップ-メンテナンス-

ハナアブが採れなくても、虫の残骸やゴミ等でトラップの粘着力が落ちるので、2日ぐらい使うとトラップを再生しなくてはなりません。

石油が良いとか言うアドバイスもありましたが、余ったスキー用のワックスリムーバーを使用してクリーニングしてみました。

Yellow_trap02

右面と比べ付着したゴミなどがきれいに取れます。

プラスチック製のスキーの滑走面用ですので、プラダンも痛まないようです。

P.S. 安いワックスリムーバーを探していたら、サーフボードもワックスを塗ることを知ってびっくり!

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2007年5月30日 (水)

黄色粘着トラップ-初夏の陣-

茨城県山間部のブナ・ミズナラ林で5月末に黄色粘着トラップを使用してみました。

周辺には、タンポポが少し咲いている程度で、花枯れの状態です。

Yellowtrapmay_1

日が当たっている倒木の上に置いてみた他、周辺の林道脇に設置しました。

トラップを広げた途端に、ハエやハナアブが飛来することもあります。

Yellowtrapmay2

やはり、訪花習性のあるハナアブが飛来することが多いようですが、訪花例を聞いたことが無いハナアブも結構捕獲されました。

Yellowtrapmay3

1時間程度の成果です。

トラップと平行して周辺を探しましたが、人間の目にはヒラタアブ類がタンポポを訪れているだけで、トラップに飛来したナガハナアブ系のハナアブは全く確認出来ませんでした。

かなり捕獲効率が高いように見えますが、当たり外れが非常に高いです(^_^;)

花が無い場所で能力を発揮するかと思いましたが、採れない時は全く採れません。

ハナアブが多数飛来している花の下に置いておくと、花では確認出来なかった種類が飛来していたりと、不思議なトラップです。

Yellowtrapmay4

ここ数年、山頂付近のカエデが全く花をつけないので、再記録出来ないでいたハナアブなどが採れました。また、怪しいハナアブも採れています(^_^;)

 

きれいな標本にするためには、数分おきにトラップを見回らなくてはならないのが、欠点です。

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2007年5月29日 (火)

標本乾燥

展翅した標本の乾燥については、グループによって色々方法があるようです。

一時期、早く乾燥させるのに、布団乾燥器や温風ヒーターを使用してみましたが、乾燥時に温度が上がるせいか、かえって油が出るような気がしました。

やはり、オーソドックスにドライペットを使う方法が良いのかもしれません。

3

2

チョウなどと異なり、完全に乾燥するまで展翅しておくと、標本を外すときに脚などが取れることが多いので、数日で外してしまいます。

あとは、標本箱に移してから、ドライペットやシリカゲルを入れて乾燥させながら、保管してます。

Photo_15

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2007年5月28日 (月)

湿気との戦い

通常、2階の部屋が湿気が少ないため標本を保管するのに適している。

我が家の場合、長年2階の子供部屋を使用していたが、子供が大きくなったので譲り渡して1階に移らざるおえなかった。

玄関脇の和室を洋室にリフォームしたが、湿気が多いのが難点であった。

エアコンを除湿モードで連続運転してみたが、意外と湿気が下がらない。

昔、梅雨時の衣類乾燥に使っていた除湿器を引っ張り出して使用したところ、常に20%前後に保つことができることが判明した。

除湿器の連続運転で難点なのが排水である。

除湿能力がそんなに強くない古い除湿機だが、雨の日は半日も運転すると排水タンクが一杯になって止まってしまう。

連続排水用にホースを考えてみたが、部屋の外へ穴を開けなければならない。
排水用のホースも外径が22mm前後と非常に太い。

ホームセンターを何度かうろうろしたところ、散水用スリムホースを見つけ、無理やり接続してみたところ、何とか排水の目処がついた。

その後、床下にもぐって位置を確認してから穴を開け、排水ホースを床下換気口を通して室外へ引き出すように設置した。

Photo_14

これで、ある程度は湿気が防げるであろう。

理想としては、勤め先の顕微鏡室のように、部屋のドアも2重にしたい。

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2007年5月26日 (土)

続・黄色粘着トラップ

今月上旬の、日光での採集です。

070516

戦場ヶ原の状況は早春。

070516_1

林道脇に良さそうなヤナギの花がありました。木の下に粘着板をセット。

0705162

地面に直接置くより、30cm程上げたほうが集まりが良いようです。

070516jpg

上の花にハナアブが来ているので、採集しながら粘着板を確認します。

070516_2

0705161

070516_3 

どうもヤナギを掬った時に、下に降りるハナアブが結構いるようです。

「YellowTrap.wmv」をダウンロード

小型のハナアブを粘着板から外せる程度まで、粘着力を弱めに作った粘着板ですので、ちょっと大きめのハチですと上記ビデオのようにずるずると歩きます。

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2007年5月25日 (金)

ネット比較

今年は風が強い日が多く、例年に無く竿が良く折れるので、色々なネットを購入してみました。
もっとも、風に向かってホバリングしているハナアブを、背後から風に逆らうように振っているのも原因ですが;^_^)

色々比較してみると、ネットインしたハナアブの見え方が大分異なるので、参考までにナミホシヒラタアブを入れた状態で比較写真を撮ってみました。

1. 今まで使っていた「環境指標生物」製ナイロンネット。志賀製とほぼ同等だと思います。

Photo_12

2. ナイロンメッシュネット(たぶん志賀製)

Photo_13

3. 京都HOGAポリエステル製ネット

  100x100/inchのメッシュです。カタログどおり視認性は抜群です。
  形状も紡錘型と一風変わっています。
  他に、ひっつきムシ(種子)が付きにくく、イバラのとげにも強いとされています。

Haga

4. BIOQUIPポリエステル製ネット

  24x20/inchのメッシュです。形状はHOGAと同じ紡錘型。
  粗いメッシュなので風切は最高。繊維?が太いので視認性が良くないのが難点。
  さすがアメリカ製、ネット枠部はゴツイ帆布製。目の細かな水網といった感じ;^_^) 
  色違いのグリーンも買ってみました。

Bioquip

Bioquipgreen

とりあえず、風が強い時はBIOQUIP製 、普段はHOGA製と使い分けています。

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2007年5月18日 (金)

暗転

今年は、異常気候だったせいか、珍しいハナアブが色々と採れて絶好調だった!

ところが、幸福と不幸は裏表だったらしく、採集の帰りに青切符を頂いてしまった(^_^;)

切符を切られてたのは、7年振りぐらいだと思うが、これで任意保険のゴールド免許割引がつかえなくなるのは痛い。(違反金は一度納めれば良いが、保険はゴールド免許になるまで毎年割高になる。)

いつもと同じ場所を、いつもと同じ速度で走っていて、スピード違反で捕まるのはいまひとつ納得出来ない。 私が切符を切られている間にも、いつもどおりに走っている車が次々と捕まっている。

最近の警察の取り締まりは、晴天の昼間に行うらしいが、今回も同様の条件だった。事故が起き易い時間帯などは、ほとんど取締りをしないらしい。

取締りの実績が欲しいから、楽な時間に取締りをしているとしか思えない。

3ヶ月無違反であれば点数が戻るそうだが、丁度採集シーズンの盛りであるので、再び捕まったらと気が重い(^_^;)

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2007年5月17日 (木)

図鑑

色々な方のHP等で、ハナアブはわかりにくいという意見が見受けられます。

確かに、既存の図鑑では収録数が少なすぎて、全体像を掴みきれないことかもしれません。

現在、日本産ハナアブ科は約500種リストアップされており、最も多数のハナアブ科が収録されている「札幌の昆虫」でも150種ですから、近縁種の実態がわからない種類が多いと思います。

双翅目談話会で2002年に発行した「データアップ図鑑 日本のハナアブ Ver.1」でも、残念ながら228種と半分に届いていません。

Photo_10

各種の区別点などについては、グループ毎に順次「はなあぶ」に掲載するようにしております。

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黄色粘着トラップ

昆虫調査用のトラップのひとつに、黄色粘着板がある。

簡単に言えば、黄色いゴキブリホイホイである。

通常の捕殺用粘着板では、貼付いた虫を外すのに薬品が必要であるが、粘着力を弱めに作ると、意外と簡単に外すことが出来る。(粘着力の調整に試行錯誤が必要)

粘着板として、ダンプラという養生用のシートを利用している。

レモンイエローとイエローを購入してみたが、微妙な色合いながらハナアブ等の誘引力に意外と差が出た。

Yellotrap

隣り合った場所に置いておいたのだが、下側のレモンイエローと倍以上の差がついているのが判ると思う。

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ティッシュペーパー

ハナアブ採集で、必需品にティッシュペーパーがある。

毒ビンの中に、水分を吸収させたりするために、ティッシュペーパーを入れるが、意外なことにメーカーによって向き不向きがある。

通常、短冊状に細くちぎって入れるのだが、メーカーによっては細く千切ろうとしても出来ない。 破れ難いように、ティッシュ1枚1枚の繊維方向が互い違いにしてあるようです。

愛用しているのは、スコッティやクリネックスである。

Klennex Scottie

採集品を保管する小さなタッパーにも、ティッシュをしいて置かないと、体から出た水分で翅や毛が濡れてしまう。

この場合も、タッパーに合った大きさに、手で千切っている。

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2007年5月15日 (火)

続・ヤナギの花を追って

ヤナギの花で採集したコモンクチグロハナアブ?

Komonkuchiguro_osu

Komonkuchiguro_mesu

カオビロホソヒラタアブと思われるが、なんとなく違うハナアブ

Kaobirohoso

Kaobirohoso_mesu

キタヨツモンホソヒラタアブ

Kitayotumon

これだけの成果が出れば、来週も日光に行かなければ。

日光・結構なんてね。

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2007年5月14日 (月)

ヤナギの花を追って

先にブログで紹介したように、今年は北海道での情報を元に、ヤナギを花を追いかけています。

地元では花が終わってしまったので、標高の高い日光まで出かけて見ました。

標高1500m付近のヤナギの花が良い状態でした。

なにやら低いヤナギに黒い物体が・・・

Yanagi070512

タカオハナアブのようです。

Yanagi070512b

長竿を操っている右手はカーボンで汚れ、中指第2関節は皮が剥けてきています。

Yanagi070512c

一日中上を見ていたら、日焼けで顔がヒリヒリします;^_^)

ヤナギでの成果は次回書きます。

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札幌の昆虫

ブログ脇にも紹介してますが、現在市販されている図鑑のなかで最も多数のハナアブ科を収録した図鑑は「札幌の昆虫」です。

北海道を中心とした図鑑ですが、著者の木野田氏がハナアブ好きということもあり、これでもかというほど色々な種類を載せています。

小型化するために、図版に学名が書かれていない難点がありますが、非常にきれいな写真です。

Photo_7

従来の北隆館原色昆虫大図鑑では約120種収録されていましたが、この図鑑は殆どの種類で♂♀の写真を載せているので、約150種計300枚近いハナアブ科の写真が載っています。

原色昆虫大図鑑は出版から半世紀近く経っているため、学名・和名など変更が多数あり、現在ではあまり参考しづらい状況です。(属の変更を含めた学名の変更が約60種と図鑑の大半を占めています)

P.S. 著者の木野田氏も双翅目談話会の会員です。ハナアブに興味ある方は是非入会して下さい。年会費3000で、200ページを超える会誌が購読出来ます。

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2007年5月11日 (金)

採集道具

ハナアブ採集の道具について。

ネット

大きいほど良いように思うが、かなり早く振らなくてはならないので、45~50cmが良い。
現在45cmの磯玉網の4ツ折枠を使用中。(ネットはナイロン製50cm)

スプリング枠は、高速で振った場合や木本の花をすくった際に、ネットが後方に逃げてハナアブが入らない場合が多い。

高速ですくうので、メッシュネットも良さそうである。しかし、市販品では網目が粗すぎるため微小なハナアブが損傷し易いのと、透かして中の虫が見づらかったので、1時間で見限った。

カーボンロッド

長いほど有利なので、ダイワ製の7mの磯ダモの柄を使用している。

Hspritm_1

販売終了のため、あと何年部品が入手できるか不安である。

現在10mの竿が、昆虫用品として販売されているが、どの程度強度があるか不明。
恐らく、全体を伸ばした場合、重過ぎて高速で振るにはかなり体力が必要と思われる。

磯ダモの柄は、1万円以下で販売されている製品は、軟らかいので使い難い。
風切りの悪いナイロンネットを高速で振り回すには、極力全体がしならない柄が有利となる。

また、木本の花に飛来しているハナアブを採る際等に、折れる場合があるので、常にスペアパーツや予備の柄を常備している。
しかし、車から遠く離れる際は、ザックの中にアルミ製の短い竿を持つぐらいしか出来ない。

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2007年5月10日 (木)

ハナアブとハチ

ハナアブもハチも花に集まる。

従って、ハナアブを狙って花を掬った場合、ネット内にハチが混じることがよくある。

普通、ハチは掴まなければ刺さないと言われている。

ハナアブだけをネットの脇に追い込んで、毒ビンに入れるようにしているが、時折ハチを腕等で押してしまうことがある。
大概のハチは、黙って我慢してくれるが、気の短いやつがいるとブスリと刺される。

コハナバチ等だとそれほどでもないが、マルハナバチは結構痛い。

これもハナアブをGetするためと思い、我慢の日々である。

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2007年5月 9日 (水)

コンビニ

ナビや地図の交差点の目印として、コンビニは便利である。

しかし、コンビニが多数新設される反面、廃業してしまうコンビニも多い。

従って、コンビニを目印に走ると、手前の道で曲がってしまったことなどもある。

そのほかに、トイレ休憩や昼食の購入などに活用しているが、山に入る手前のコンビニを当てにしていたのに、廃業していて昼食が買えずに困ったこともある。

中には、高速のICを降りてからの、唯一のコンビニが廃業していたこともある。逆方向に戻って、文字通りコンビニに寄り道をした。

便利なはずのコンビニも、意外と不便です。

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2007年5月 8日 (火)

ハナアブの材採集2

前回紹介した朽木から、狙っていたハナアブが羽化してきた。

Kuchiki070505

ジョウザンナガハナアブ Temnostoma jozankeanum

朽木に産卵していたのを見かけ、翌年春に材を持ち帰ったのだが、2年かけて羽化してきた。

箱に入れてある3本の材を調べ、脱皮殻などを捜してみようとしたが、真新しい脱出口が見つからなかった。

恐らく、多数空いている脱出口のどれかだと思うが、どの穴も古い感じで見当がつかない。

朽木も、産卵していた直径10cm程の材のほか、隣にあった倍ぐらい太い材も苦労して持ち帰ってみたが、やはり細いほうから出てきた。くたびれ損だったかも知れない?

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2007年5月 7日 (月)

カワムラモモブトハナアブ

カワムラモモブトハナアブMerodon kawamuraeも、茨城では局所的にしか見られないハナアブです。

Kawamura00

Kawamura02

上段がオスで、下がメスです。

埼玉県昆虫誌によれば、ヒガンバナやキツネノカミソリの群生地にしばしば見られるらしい。

Kawamura01

日当たりの良い雑木林の斜面に設置した、桂式黄色粘着板に捕らえられたカワムラモモブトハナアブ。

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2007年5月 6日 (日)

ヤナギ採集その2

前回好調だったヤナギを掬うため、再び山に行きました。

現地に着くと、先週咲いていたヤナギの花がほとんど散っており、色々と探した結果咲き始めのヤナギにハナアブが来るのを見つけました。(見た目には、咲いているのが殆ど分かりません。)

Yanagi01

Yanagi02

しかし、この花は魅力に乏しいのか、タカオハナアブ類がほとんど飛来していません。

長時間粘ったところ、ムツモンホソヒラタアブの未記載種のメス多数と、山頂でホバリングしているオビヒラタアブの未記載種のメス1頭をGetしました。

Ol032509m

Ol032510m

この木は、採集開始時には全てネコヤナギ状のつぼみだったはずなのに、粘っていた3時間後にはいくらか黄色いオシベを出しており、驚きました。

山頂では、先週と同じ2種のハナアブが多数ホバリングしていました。

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吊橋

春先のカエデの花でのハナアブ採集は、ネットが届く程度の低いカエデを探すのに苦労する。

かといって、背丈の低いカエデはあまりハナアブが集まらない。

Turibashi

この場所では、渓谷に掛けられた吊り橋によって、10mを優に超えるカエデの花を簡単に掬うことが出来る。

この吊り橋から届くカエデは、渓谷の中でも背丈の高い花なので、たくさんのハナアブが集まってくるが、ネットをあまり伸ばさずに釣堀状態で採集できるので気に入っている。

ハナアブ採集では強い風が大敵であるが、無風だと花の香りが拡散しないためかハナアブが集まってこないので困る。

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2007年5月 2日 (水)

ヤナギの花

忙しいので、やっと先週のネタです。

春先のヤナギの花は、色々と珍しいハナアブが採れます。

先週好調だった北部の山に行ったところ、相変わらず山頂は真冬状態でした。

しかし、100m程下った林道沿いではヤナギの花が咲き始めていました。

Yanagi

「札幌の昆虫」のハナアブの頁に生態写真が多数ありますが、ヤナギの花にとまったハナアブが結構写っています。

今回、カオビロホソヒラタアブMelangyna luciferaのメスらしいのが採れました。

M_luciferaf

先週好調だった山頂では、オビヒラタアブの1種に混じって、カオビロホソヒラタアブMelangyna luciferaのオスらしいのが結構採れました。

M_luciferam2

M_luciferam

M_luciferam3

色々と斑紋が変異するので、気になる種類です。

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