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2007年4月

2007年4月28日 (土)

カエデ開花時期

春先のハナアブが好む花にカエデがあるが、今年は苦戦している。

例年なら、水戸近郊→県北部渓谷→県北部山間部の順で開花するのだが、今年は水戸近郊がまだ咲いているのに、県北部渓谷ではほとんど花が終わっていた。

今年は、熊本より東京の桜の開花が早かった理由として、「休眠打破」という用語が有名になったが、カエデなども同様の現象があるのであろうか?

桜だけの開花予報ではなく、カエデの開花予報や局所開花予報も出してほしい(^_^;)

P1040284m

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2007年4月26日 (木)

キガオモモブトハナアブ

5月が近づいてくると、キガオモモブトハナアブLejota ambigua が気になってくる。

カエデで採った1頭を除き、全て写真の木道で日光浴をしているのを採集した。

Lejota_brige

採るべきか撮るべきか迷ったが、思い切ってカメラを向けてみた。

Lejota_ambigua

Lejota_ambigua2

日に当たりながら、足をクリーニングしている。

テリトリーを張るのかと思ったが、同サイズの他のハエにもアタックしない。

近くでは、オビヒラタアブなどがホバリングしているので、日光浴ではないと思うのだが、何をしているのか不思議である。

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2007年4月25日 (水)

ナフタリンとハナアブ標本撮影

現在、子供に2階の部屋を取られ、やむなく1階に移ってからは、部屋を閉め切って除湿機を常時使用して湿度を下げています。

閉め切った8畳ほどの狭い部屋なので、ナフタリンの有害性が叫ばれるようになったためと虫体へのナフタリンの付着を防ぐのに、昨年から植物性防虫剤に切り替えました。

しかし、未だに防虫剤として標本箱に入れていたナフタリンに悩まされています。

Nafutarin

現在進めているHP用の写真を撮りたいのですが、上の写真のように気化したナフタリンが複眼に再結晶しいる標本があり困っています。複眼の毛が芯になりやすいようで、複眼無毛の種類は再結晶しにくいようです。

ストーブやドライヤーで加熱して飛ばすという裏技もありますが、油が出ることがありあまり使いたくない。困ったものです(ーー;)

植物性防虫剤は、ピレステロイド系防虫剤と異なり殺虫作用は無さそうです。

効果については、お世話になっている農業環境技術研究所昆虫標本館でCOOP製の植物性防虫剤が採用されているので、害虫を標本箱に持ち込まないように注意すれば問題無いと思っています。

Coop

Hakugen_shokubutu

現在、広く市販されている植物性防虫剤は写真の2種類なのですが、COOP製は6ケ月交換で、白元製は内部に指示薬が内蔵されています。

当初、COOP製を使用していたので、薬品の持続時間は不明です。
やはり頻繁に空ける標本箱でも、半年ぐらいもってほしいものです。

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標本作成

 時折,ハナアブを集めてみようかという人からの相談が時々ありますが,一番のネックが標本作成のようです.

 やはり,甲虫等を集めている人はタトウに並べたがるようで,貼り付ければ良い標本になると考えているようです.

 ここで注意したいのは,貼り付け標本の場合は,側面に貼り付けるのが正しい方法となります.同定に胸部腹面を見る場合が多々あるからです.

 したがって,甲虫等のような腹面の一部を貼り付けたり,台紙に全体を張る方法では,同定出来ない場合が多々あります.また,熱湯などで台紙から剥がした場合,双翅目の場合は翅がクシャクシャになってしまいますし,体毛がボンドから剥がれずに脱落した場合,同定が不能となります.

 また,タトウで乾燥させた場合,剛毛等の脱落も心配です.他の昆虫と異なり,ハエ類の場合は剛毛列式という,胸部などの剛毛が何本の組み合わせになるかで検索したりします.当然,種の詳細な解説にも剛毛列が記されます.

例 ac 4+3 ; dc 3+4 ; ia 0+3 prs 1 ; h 3 : ph 2 ; nt 2 ; sa 2 ; pa 2 ; ・・・・・・・

ac 4+3 は,胸部背版の中央の剛毛列が,前半が4本,後半が3本 という意味です.

 鱗翅目などの幼虫に寄生するヤドリバエの権威である先生も,同定を依頼するのであれば羽化してきた寄生バエを注意深く捕殺し,剛毛が脱落しないように針刺しするようにと書いております.

 ハナアブの場合は剛毛が少ないので,ここまで神経を使う必要は無いので,きれいに見えるように展翅・展足することも可能です.
 しかしながら,付節の裏の剛毛を見たり,脚部の毛の色や並び,基節や転節の毛の状態,胸部下部の毛の状態,腹部の腹板の長さや色等の情報が必要とされる場合があるので,貼り付け標本の同定は困難な場合があります.
 
 そういえば,昨年ビニール袋入りの標本を調べてほしいという依頼もありましたが,これも同定作業が面倒でお断りしました.
 胸背の色や翅の微毛の状態などを見なければならない場合や,各部の比率を測定する場合,標本の角度を微調整しなければならないのですが,転がしてみている状態では困難です.
 台紙に貼り付けてしまえば良いのですが,袋入りで返さなくてはならないのでは困ってしまいます.

そんなわけで,ハナアブといえども針刺し標本を作りましょう.

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同定ラベル

私の同定ラベルは、下図のように最下段に同定した年を入れています。

Det_label_1 

分類が確立しているグループなら必要ないと思うのですが、日本のハナアブの場合はまだまだ解明率が低く、毎年のように新たな知見が見つかりますので、2006年時点での分類による同定という意味で記しています。

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地図の悩み

通常は地図など見ないのであるが、先日しばらくぶりに県北の湿地に寄り道してみようと福島県側から回ったところ、辺りの様子がすっかり変わっていて道がわからなくなってしまった。

ナビを見ても、拡大しないと細かな道が表示されないので、現在地との関連が良くわからない。実際の道路はそんなに細くないのであるが、林道に分類されてしまうため表示されないようだ。

仕方なく地図を探すと、「マップル 茨城県 広域・詳細」には現在いる道路が載っておらず、福島版を探したところ車に乗せていなかった。

あきらめて感を頼りに進んだところ、何とか目的地周辺に辿り着くことが出来た。

途中の道路が拡幅・舗装されたため、道を見失ったようだ。

通常持ち歩いているのは昭文社のマップルであるが、このシリーズには県別と称していながら、県境部分の詳細な地図が収録されていないことが多いのが欠点である。

Mapple

茨城の場合は、県北の北茨城市から里美村にかけて広く欠けており、他にも岩瀬町などが部分的に欠けている。

別の地図を探してみようと、久しぶりに市内でも大きな本屋を数件回ってみたが、昭文社以外の地図が全く無い。

Amazonで調べてみたところ、昭文社以外はほぼ全滅していた。

車にナビがついて便利になったが、反して地図出版が衰退してしまったようだ。

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2007年4月23日 (月)

激戦

昨年採集したオビヒラタアブ不明種の追加個体を採集するために、山に行ってきました。

P1040341

1000mを超える山頂は冬状態。数日前に雪が降ったそうです。

こんな中で飛ぶのかという不安がありましたが、風が弱まると時々ホバリングする個体があり、ほくそ笑んでしまいます。

ホバリングをした時間は10:30~14:00でしたが、朝の天気も悪かったのでもう少し早くから飛ぶかもしれません。高度は約4mぐらい。ネットを向けると6m位まで逃げます;^_^)

恐らく、早春or晩冬?に発生する種類だったので今まで採集例が無かったのかもしれません。

風がやや強い中、元気にホバリングしてくれるので、スイープすると柄が目一杯しなります。

しばらくすると、予想通りスイープ中にすごい音を立てて柄が折れてしまいました。予備の柄に替えましたが、これも1時間ほどであえなくダウン。

奄美に出かけて、4日中3日雨に降られたのと比べると、まだましだと思います。

Ol212114m

展翅したオビヒラタアブの1種です。

ウスグロオビヒラタアブに似ていますが、斑紋が黄色味を帯びています。

最初に採った時は、クロヒラタアブと思っていました。翅を閉じた状態ではオビヒラタアブとは思えません。

上の2頭は、山のふもとで採集したカオグロオビホソヒラタアブ、かなりサイズが異なり思わず別種かと思いました。

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2007年4月16日 (月)

キタヒメヒラタアブとホソヒメヒラタアブ

よく見かけるハナアブに、キタヒメヒラタアブとホソヒメヒラタアブがいる。

一般的に交尾器で識別するが、大きいのがキタヒメヒラタアブで小さいのがホソヒメヒラタアブという見方もある。確かに、7mm前後で2つの種類が分かれるようである。

Ol162078m

左が体長8mmのキタヒメヒラタアブSphaerophoria philanthus 、右が体長7mmホソヒメヒラタアブS. macrogaster である。

標本箱の中から、もっとも近い大きさの個体を探してみたが、意外と大きさが分かれている。

逆に、体長8mmのホソヒメヒラタアブや、体長が7mmに満たないキタヒメヒラタアブを見てみたいものである。

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カエデとハナアブ

水戸周辺ではカエデが開花し、ハナアブ屋としては忙しくなってきました。

春先は、天気が良いと風があるのですが、谷沿いで風が弱かったのでハナアブの写真を撮ってみました。

春のハナアブである、ケコヒラタアブ類Psilotaはカエデの花に多数集まります。

P1040097_1クロケコPsilota nigripilosa

この仲間は、日本からは2種とされてきましたが、別の1種が確認され計3種となっています。

また、ここではハナブトハナアブが多数見られます。

P1040143メスアカハナブトBrachyopa maritima

P1040214_1 ツマキハナブトBrachyopa violovitshi

高い幹に止まっていたので、思い切って木登りをして撮影してみましたが、案の定降りるときにバランスを崩して腰を打ちました(^_^;);^_^)

体が重い! 打倒メタボリック! 

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2007年4月15日 (日)

地震対策

近年地震が多く、今日も三重での地震が報道されていました。

研究機関や大学などでは、貴重な標本はスチール製のキャビネットなどに収納されています。

拙宅では、インロー箱(桐箱)を使用しているので、オリジナルの移動式収納ラックを使用して収納すると共に、時間外は全て奥に仕舞うようにしています。

Ol151944m

移動式ラック以外にも、普段殆ど使用しない標本箱を扉付の戸棚に収納しています。

Ol151947m

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材採ハナアブ発生中

 先日書いた材採のハナアブは、引き続きムツボシハチモドキハナアブが大量に羽化しています。

Ol151948m

先日は10頭程度でしたが、今回は2日間で25頭ぐらい羽化しました。

むかし、カミキリムシを材採したときにも、こんな感じで同一種が大量に採れたのを思い出しました。

今回採取した倒木は、沢に半分浸かっていた材でしたので、ムツボシハチモドキハナアブが多数見られる倒木よりも、大分水分が多いので意外な思いです。

もしかすると、ハナアブが産卵した立枯れが、沢に落ち込んだものだったのかもしれません。

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2007年4月14日 (土)

ハナアブの材採集

材採集というと、カミキリやクワガタを思い浮かべるのが普通だと思います。

ハナアブは、幼虫がアブラムシ食のヒラタアブや水性のシマハナアブ等がよく知られていますが、朽木性の種類も結構あります。

一昨年夏に、山の沢沿いの朽木にハナアブのメスが産卵をしていたので、早春に材の一部を自宅に持ち帰りました。

P1030458Dscn7953 Dscn7947

昨年は、予想に反してハナアブ類が出てこなかったのでがっくりしましたが、昨日いきなり多数のムツボシハチモドキハナアブが羽化して来ました。

P1040094

材採集をしてみようと考えたときに、幼虫期がどのくらいなのか興味があったので、春先ぎりぎりまで自然環境に置いておいたのですが、やはりヨーロッパの文献どおり幼虫期が2年以上掛かるのようです。

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2007年4月13日 (金)

カーナビの楽しみ

昨年、20年ぶりに車を買い替え、念願のカーナビを入手した(^_^;)

H_p03

知らない道を、地図を確かめながら走らなくて良いだけではなく、渋滞情報など便利な機能が満載である。

その中で面白い機能が、目的地へのルート設定を、推奨ルートではなく最短距離にすることである。

長年通ったフィールド周辺でも、全く走ったことが無いルートを指示されることがあり、意外な穴場を見つけたりすることが出来る。

また、今のナビに搭載されているマップコードも便利な機能である。

座標を6~10桁の数字で表す仕組みであるが、約30mの精度であり、高精度モードでは2桁追加するだけで約3mの精度まで対応している。

従来のカーナビでも、ナビの地点登録ボタンを押すとナビ内部に記憶されていたが、互換性が無く、レンタカーなどでは不便であった。

現在では、パソコン上でマップコードを計算してくれる無料サービスが始まっており、カーナビの狭い画面で四苦八苦しなくても済むようになっている。

また、昔からレンタカーでお世話になっているのが、軌跡表示である。

地図上に走行した痕跡が表示される機能であるが、普通の人がどんなことに使うのか興味深い。私のカーナビでは1000km分記憶・表示出来るようである。

地図に無い林道などを走行後、地図画面に表示された軌跡をメモっておき、県別マップル等に転記しておけば、オリジナルの地図が完成する。

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2007年4月12日 (木)

茨城県は自然豊かな国か?

今日は会社で内職をしてみました;^_^)

きっかけは、先日「茨城は他県に比べ植林地が多い」という投書を新聞で見かけたことでした。

以前から他県と比べて広葉樹林等が非常に少ないと感じており、ほかの県の人をうらやましく思っていました。

_logo

会社で、第4回自然環境保全基礎調査の「植生調査」データを使用して、色々と集計してみたところ、

・自然林と自然草原の総計では、ワースト8位と実感とはだいぶ異なります。

・自然林と二次林(自然林に近いもの)の総計では、ワースト3位となり、何となく実感に近づきました。

・二次林+二次林(自然林に近いもの)+自然林の総計は、7.8%とダントツ最下位で、ワースト2の愛知県の13.3%からみても大分低い値です。 

茨城県自体が、平野部が多く田畑が多い地勢ですので、しょうがないような気がしますが、虫採りには向かない県です。

・投書にあった植林地率を出してみると、78.5%となり絶望的でした(^_^;) 

つまり、茨城県の二次林を含んだ森林面積のうち、約8割が植林ということで、残りの2割りが広葉樹ということなのでしょう。急斜面で植林出来ないような場所しか残っていないということですかね;^_^)

跡取りは辛い・・・・・

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2007年4月11日 (水)

何を優先するべきか?

天気が悪いのでHPの更新が進んでいます(^_^;)

色々とやらなければならないことがたくさんあるのですが、とりあえずHPの更新を始めたら惰性で続いています。

交尾器も描画しなければならないし、同定依頼標本も片付けなければ・・・・・・

昔から、忙しくなると机の片付けに逃避する習慣があったが、とりあえず机が片付いているのでHPの更新に逃避しています。

間違いだらけのHPが、だいぶ治ってきました。

誤同定といっても、数年前はそれで合っていたのですから、困ったものです。

調べるほど問題が生じるのが、日本のハナアブ分類の現状のようです。

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2007年4月 4日 (水)

HP更新中

今年は2月までが暖冬で、3月4月と逆に寒い日が続いています。

今日は、東京の千鳥ケ淵に雪が舞っている映像が流れていました。寒いw(^^)w

そんなわけで、春なのにハナアブは休業状態。

久しぶりに、ハナアブのHPを更新しています。

思い起こせば、2000年11月の双翅目談話会の同定会に参加するのに、話のタネにと作ったのが「ハナアブの世界」でした。(たぶん60種ぐらいしかなかったと思います。)

当時はハナアブを集め始めて数年の超ビギナー! 同定会では、心臓バクバクで色々な人と話をしていました。

Photo_11

現在、アクセス総数6万を超えGoogle検索の首位をキープしていますが、開設当時は間違いだらけの他のHPに埋没していました;^_^)

Neoascia(コシボソチビハナアブ属)とOrthonevra(ツヤタマヒラタアブ属)は最新の知見です。

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