命名規約
ブログの更新をサボリ気味なので、変わった内容で書きこみます。
「動物学名の仕組み 国際動物命名規約第4版の読み方」 昨年発売された本ですが、命名規約に関する堅いタイトルですので、読んだ方は少ないと思いますが、囲み記事だけでも一読する価値がある本だと思います。
Webにも、ちらほらと感想が書かれているようですが、堅苦しい文章で判りにくい命名規約を著者の見解で”ここは○○”とズバリと切り込んでいます。 解説本ながらも堅い内容ですので、まだ中程までしか読んでいませんが、なるほどと思わせるような解釈も多数有ります。 命名規約の誤訳や多数の抜け道を指摘しており、中々面白いところもあります。
なお、この本でも1999年からの紙印刷以外の著作物での命名が可能になったことを批判していますが、わたしも同感です。 (命名規約第4版から、紙ではなくレーザーディスク等に収録された内容で命名し、主要な5箇所以上の公共図書館に保存していれば有効とみなすという感じの内容が書かれています。)
CDやDVDは早いものでは10年程度で劣化が始まるようで、保存性が紙にはとても及びません。また、技術革新が早いので、図書館に媒体を読める機械が存在しているかどうかも問題だと思います。 非常に古い記載文がどれほど問題になるかという話があるかもしれませんが、やはり原記載を読まなくてはならない場合もあるのです。
ところで、最近では図鑑に鳴き声のCD等が附属しているときがありますが、貸出不可の図鑑のCD等を再生出来る環境が図書館に無い場合が多いです。先日も、とある図書館に「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」を調べにいきましたが、来館者用のCDを再生させるブースは有りませんでした。
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